CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-034「トラフィッカー 運び屋の女」(アイスランド)

2020年01月25日 13時52分34秒 | アイスランド映画
腹が石のように固い
 表向きは良い暮らしをしているが、実は多額の借金を抱える弁護士エリック。一方、刑務所から出所したばかりで負のスパイラルに陥っているエリックの弟アトリ。
 そんな二人は、シングルマザーの運び屋ソフィアの手助けをすることに。それは、ソフィアがタブレットに詰めたコカインを飲み込み、アイスランドに密輸するというものだった。
 だが、ソフィアがタブレットを吐き出せないまま時間は過ぎてゆく。コカインが目的地に到着していないと焦り始めるギャングたち。
 そんななか、麻薬捜査局・刑事レナの捜査の手が迫り、事態は思わぬ方向へ進んでゆく。(「KINENOTE」より)


 多額の借金を抱える弁護士の兄、エリックと刑務所を出たばかりの弟、アトリ。
 アトリも借金を抱えているようで、その相手に狙われている模様。

 2人は起死回生のため、麻薬の密輸を手がけることに。

 シングル・マザーのソフィアにコカインを詰め込んだタブレットを飲み込ませ、アイスランドに密輸させるというもの。

 この密輸方法は話には聞くが、かなり身体的にも危険な方法であるな。
 
 胃の中に1.5キロものコカインを入れ、何度も吐き出しそうになりながら、何とかアイスランドに足を踏み入れるソフィア。

 しかし、彼女は胃の中のコカインを吐き出せなくなる。

 肉体的苦痛にもがき、ついには病院行きを切望するソフィア。
 コカインを吐き出せないソフィアを見ながら、焦るエリックとアトリ。

 更に、ソフィアたちのある失敗からその存在を見つけ、女刑事のレイが彼女たちを追い始める。

 レイは、エリックにも近づき、徐々に彼らに迫ってくる。

 果たして、ソフィアは腹の中のコカインを吐き出せるのか、そしてエリックとアトリ、ソフィアの運命はどうなるのか。

 じりじりとした状況の中で、レイの捜査の手が伸びてくる状況に緊迫感が生まれる。

 いったいどのような結末となるのだろうと気になるところで、エリックの決断が思わぬ事態を引き起こす。

 この結末は思ってもいなかったもので、驚きを感じさせると共に、ある意味唸らされるところがあったな。

 大きな動きのある展開ではなかったが、なかなか打開策を見出せないエリックとアトリの兄弟とソフィアの様子、そして徐々に彼らに迫ってくるレイという展開に、観ている方も何か焦燥感をかき立てられる作品だった。

/5

監督:ボクァ・シグソーソン
出演:アンナ・プロクニャック、ギスリ・オルン・ガーダルソン
   バルタザール・ブレキ・サンペール、マリヤナ・ヤンコビッチ
於:シネマート新宿

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