CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-318「人肉ラーメン」(タイ)

2024年10月18日 00時40分58秒 | タイ映画

家族代々のレシピよ

 父親から受けた虐待のトラウマや夫が残した借金の返済により、心身ともに苦しい生活を送る女性バスは、屋台を引いて生計を立てている。

 ある時、街で開かれていた激しい反政府デモ運動に巻き込まれて危険な状況に陥った彼女は、学生運動家の青年アタポンに助けられる。この出来事をきっかけにバスは屋台をやめ、一族に伝わる秘伝のレシピで作る特製ラーメンを売り出し、新たな生活を始める。ラーメン店は繁盛し、アタポンもバスの仕事を手伝ううちに次第に彼女にひかれていく。

 ところがある日、アタポンはラーメンの秘伝のレシピに隠された恐ろしい真実を知ってしまう。(「作品資料」より)

 

 2009年にタイで製作されたスプラッタ・ホラー。

 タイ本国では、その残酷描写とラーメン業界からのクレームによって、随所にカットされた短縮版が公開されたらしい。

 今回、デジタルリマスター版で、完全版が日本で劇場初公開され、鑑賞。

 1970年代、体の弱い娘、ブアを育てながらラーメン屋を営むバス。

 そのラーメンには秘密のレシピがあり、バス曰く、代々受け継がれてきたもの。

 最初は屋台を引いていたバスだが、反政府運動のデモに巻き込まれ、その後、家で店を開く。

 デモの際、助けてくれたアタポンは、その後もバスの店を訪れ、やがて2人は惹かれ合う。

 アタポンは別の女性、ニドに惹かれていたはずなのに、バスに対する態度はあまり真摯的とは捉えられなかったな。

 やがて、ラーメンの秘密と共に様々なことが明らかになっていく。

 スプラッタのみならず、サイコ的な様相も呈してくる。

 残酷描写は早々からで、足を切り落としたり、爪の部分を釘で打ち付けたりと、痛々しいシーンは満載である。

 そして、バスの悲しい過去も明らかになり、そのトラウマが最高に達しようとする。

 クライマックスから結末まで、やはり真摯的と思われないアタポンに報いが生じるような展開。

 残虐描写とバスのトラウマを描き、興味惹かれるホラーであった。

 そもそも娘は誕生していたのか。

/5

監督:ティワ・モエーサイソン

出演:マイ・チャルーンプラ、アヌウェイ・ニワートウォン、ヴィラディット・スリマライ、ラッタナバラン・トッサワット、ドゥアンタ・トゥンカマニー、ビムチャノック・ルーウィサードパイプン

於:シネマート新宿


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