片目を隠すくらいがちょうどいい
昭和31年、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配する哭倉村。帝国血液銀行に勤める水木は、龍賀一族の当主・時貞の死の弔いを建前に、ある密命を背負って村を訪れる。
一方、後に鬼太郎の父となる男は、行方不明になった妻を捜すため村へやって来る。時貞の跡継ぎを巡って醜い争いが繰り広げられるなか、神社で一族の者が惨殺される事件が発生。
それは、恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。(「作品資料」より)
人気アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の前日譚を描いた作品。
2023年に公開された際は、食指を動かされなかったが、大ヒットしているということで気にはなった。
今回、327カットのリテイクに、音も再ダビングされた「真正版」が公開されるということで鑑賞。
時は昭和31年、政財界を牛耳る龍賀一族の当主が亡くなったことを聞き、血液銀行に勤める水木は、哭倉村へと赴く。
そこで水木は思いもよらぬ事件に巻き込まれていく。
当主が亡くなったことによる跡目争い、そして起こる殺人事件。
時代設定からも話の展開からも、横溝正史の小説を思い出させるものがあり、興味深かった。
そこに、妻を捜しにきたという男が現れ、やがてその男が幽霊族であることが判り、ことは妖怪、怨霊的なものに進んでいく。
水木もある目的があり、幽霊族の男と手を組み、龍賀一族の謎を探っていく。
果たして、水木と幽霊族の男は龍賀一族の闇を暴き、それぞれの目的を果たせるのか。
本作も妖怪と言われる幽霊族よりも人間の方が恐ろしいということを表しているな。
横溝正史的なストーリーから妖怪譚になり、面白い作品だった。
幽霊族の男は鬼太郎の父親。
目玉のオヤジになる瞬間は確認出来なかったな。
/5
監督:古賀豪
声の出演:関俊彦、木内秀信、種﨑敦美、小林由美子、古川登志夫、沢城みゆき、庄司宇芽香、野沢雅子
於:TOHOシネマズ池袋
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