CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-116「AI崩壊」(日本)

2020年05月31日 10時32分30秒 | 日本映画
人工知能が人間を軽んじてしまう
 2030年。日本では医療AI“のぞみ”が国民の個人情報と健康を完全に管理し、国民生活に欠かせないシステムとなっていた。開発者の桐生浩介はその功績が称えられることとなり、移住先の海外から娘とともに久々に日本に帰国する。
 ところがその直後、突如のぞみが暴走を開始し、国民の価値を選別して不要と判断された人々の殺戮を始めた。警察庁のサイバー犯罪対策課を指揮する桜庭誠は、暴走を桐生によるテロと断定し、逃亡を図った桐生を全国に張り巡らされたAI監視網で追い詰めていく。
 日本中がパニックとなる中、警察の執拗な追跡をかわしつつ、のぞみの暴走を食い止めるべく真相解明に奔走する桐生だったが。(「allcinema」より)


 2030年の近未来を舞台として、暴走するAIを止めるため、奔走する開発者の奮闘を描いたSFサスペンス。

 SFとは言えども、人工知能が発達し、シンギュラリティも謳われている現在、必ずしも空想科学というわけでもないな。

 健康管理のため開発され、更にライフラインも管理するようになったAI〝のぞみ〟

 しかし、そののぞみが突然制御が利かなくなってしまい、やがて人々の生死の選別を始める。

 その暴走を食い止めようとするのは、開発者である桐生浩介であったが、警察からはAIを暴走させたテロリストとして追われる身となってしまう。

 コンピュータ、AIの暴走という設定、そして主人公が容疑者として追われるという展開は、これまでにも観たことあるような話であったかな。

 ただ、かなりリアルな恐怖になってきているな。

 桐生を追う警察庁のサイバー対策犯罪課が使用するのは、やはり人工知能。
 そして、防犯カメラのみならず、車のドライブレコーダーや個人の携帯のカメラまでハッキングして桐生を追っていく。

 そんな中で桐生は逃げ切れるのか、そして真犯人を見つけ出し、AIの暴走を食い止めることが出来るのか。

 こういうサスペンスだと、いかにも犯人らしい人物が、実はいい奴で、意外な人物が犯人だったりするのだが、本作では正にそのまま怪しい人物がという感じだった。

 AIに命の選別をさせる理由というのが、これまたよく言われるものだったかな。

 ちょっと安心したのは、AIが暴走した理由も、それを抑えるのもしっかり人間が関わっていたことかな。

 観たことのある話ではあったが、緊迫感ある展開、そして現実になろうかという恐怖もあり、面白い作品であった。

/5

監督:入江悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、高嶋政宏
   芦名星、玉城ティナ、余貴美子、田牧そら、松嶋菜々子、三浦友和
於:新宿ピカデリー

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