CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-117「スウィング・キッズ」(韓国)

2020年06月02日 00時09分38秒 | 韓国映画
クソ、イデオロギー
 1951年、巨済(コジェ)捕虜収容所。新任の所長は対外的なイメージ戦略として、捕虜たちによるダンスチームの結成というプロジェクトを思いつき、ブロードウェイのタップダンサーだった米軍下士官ジャクソンを担当に命じる。
 メンバー選考は難航を極め、紆余曲折の末に、収容所で一番のトラブルメイカー、ロ・ギスや4ヵ国語を操る無認可通訳士ヤン・パンネらそれぞれに事情を抱えた4人の男女が集められ、ここに寄せ集めのダンスチーム“スウィング・キッズ”が誕生するのだったが。(「allcinema」より)


 朝鮮戦争下の捕虜収容所で結成された寄せ集めのダンス・チームの奮闘を描いた作品。

 アメリカの支配による捕虜収容所の中で、収容所のイメージ戦略のため所長がダンスチームの結成を思いつく。

 そこで、ブロードウェイのタップダンサーであったジャクソンがその担当とされるが、集まったのは必ずしも目当てのダンスが出来るというわけではなく、それぞれ事情を抱えた者たち。

 そんな彼らが、紆余曲折しながらもチームとしての絆を築き、ダンスを行っていく姿が描かれる。

 チームの中で、タップダンスに魅せられていくのは、北側では英雄と呼ばれる男の弟であるロ・ギス。

 仲間の中ではアメリカ側のものを拒んでいる者も多く、もしタップダンスなどをやっていることが知られれば、裏切り者として扱われ、命の保障もないような状況。

 環境の中では拒みながらも、タップダンスに惹かれてることを拒むことが出来ないロ・ギスの様子が描かれる。

 収容所の中とはいえ、争いは避けられず、やがてそれはダンスチームの前途にも影を落としていく。

 果たして、ロ・ギスたちはそんな状況の中でダンスを続けることが出来るのか。

 クライマックスの舞台となるのは、世界の記者が訪れるパーティでの舞台。
 その舞台の裏ではある陰謀が隠され、ロ・ギスも巻き込まれる。

 この手の作品だと踊りとダンスを堪能し、紆余曲折ありながらも最後に踊り上げ、感動をもたらすというのがパターン。

 踊りとダンスは堪能できたが、その舞台が最後というわけではなかった。

 まさかの展開で、感動とか爽快という気分は一気に吹き飛んでしまったな。

 これも時代が引き起こした顛末だったのかな。

 果たして、寄せ集めのチームがどのようにまとまり、踊り上げるのかは興味深かったし、背景となる争いも気になる作品だった。

 もちろん、踊りと音楽も楽しめる一本であった。

/5

監督:カン・ヒョンチョル
出演:D.O.、ジャレッド・グライムス、パク・ヘス、オ・ジョンセ、キム・ミノ
於:シネマート新宿

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