CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-006「アンダー・ザ・ウォーター」(スウェーデン・デンマーク・フィンランド)

2018年01月07日 02時26分49秒 | スウェーデン映画
最後に受け取ったのは、雨粒とオレンジの香り
 時は2095年。温暖化による海面の上昇で大陸のほとんどが海に沈み、動植物の多くは“塩病”にかかって絶滅。真水は貴重品となり、もはや人類滅亡も時間の問題だった。
 残されたわずかな希望は、ある女性科学者の存在。海水を真水に変える研究を完成させていたと言われるが、その結果を発表することなく、2017年に飛行機事故で他界していた。
 “研究結果を入手せよ”という政府の密命を受けたファン・ルン大尉は、特殊な技術で生み出された自らの分身“QEDA”を2017年にタイムスリップさせる。しかし、分身が過去に辿り着き、女性科学者に接触した直後、通信が途絶えてしまう。
 果して、そこで何が起こったのか? 人類は生き延びることができるのか?(「KINENOTE」より)


 邦題を見ると、水面下の生活を映し出すような話かと想っていたが、実際はそうではなかったな。

 海面上昇によって人類が住みづらくなった地球。
 真水が貴重品となり、人類滅亡の危機が迫る中、それを打開するためファン・ルン大尉は密命を受け、自らの分身を2017年、海水を真水する研究をしている女性科学者の元へと送る。

 時間旅行の話で、しかもタイム・スリップの方法が、自らの分身を作り出して過去に送り出すというもの。

 2017年と現在にいる二人は、感じたものを共有できるのだが、2017年の自分からの通信が途絶えてしまい、ファン・ルン大尉は事態を打開するため動き出す。


 なかなか面白い設定の話ではあったな。

 現在の水不足の問題を解決しながらも、ファン・ルン大尉自身が直面した問題を扱っている。

 未来を舞台にしたSFサスペンスではあるが、ゆったりした感じで進む展開で、そこはヨーロッパ映画らしい感じだったな。

 ファン・ルンの分身が接触した女性科学者、モナはファン・ルンの祖祖母。
 しかも3日後には飛行機事故で亡くなっている。

 過去を変えてはいけないというタイム・スリップ。
 果たして、分身の身に何が起こったのか。ファン・ルンは分身を見つけ出し、元の世界へ戻れるのか。

 ラストは、これまたヨーロッパ映画らしい結末だったかなという印象。

 どことなく叙情的なSFサスペンスで、話の展開と雰囲気には惹き込まれる作品だった。

/5

監督:マックス・ケストナー
出演:カーステン・ビィヤーンルン、ソフィア・ヘリン、マリヤーナ・ヤンコヴィッチ
    スティーナ・エクブラ、ジョゼフ・マウル、ドラゴミール・ムルジッチ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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