CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-328「スイス・アーミー・マン」(アメリカ)

2017年11月16日 00時30分02秒 | アメリカ映画
あなたは楽しそうで、ボクは孤独だった
 無人島で遭難し、死を覚悟していた青年ハンク。そんな彼の前に男の死体が流れ着く。死体からはガスが吹き出しており、思い切ってまたがってみると、まるでジェットスキーのように勢いよく海面を滑り出した。
 死体はその後も驚くほどの多機能ぶりで、追い詰められたハンクの窮地を救っていく。
 やがて過酷なサバイバルの中で、2人のあいだには確かな友情が芽生えていくのだったが。(「allcinema」より)


 無人島で遭難し、死を覚悟していたハンクの目の前に、死体が漂着する。
 その死体は体内のガスを排出しており、ふと思いついたハンクは、その死体のガスの排出を利用し、死体に乗って海面に乗り出す。

 てっきり話は、ハンクがガスを噴出する死体に乗って、何とか人のいる陸地にたどり着くまでを描いた話だと思っていた。

 二人はすぐにある陸地に到達するが、まだまだ人には会えず、その後も深い森の中を進んでいく。

 この死体が驚くべき機能を発揮し、今度は口から水を吐き出し、しかもそれが飲めるもの。

 もっと驚くべきは、この死体が話し出し、メニーと名乗る死体はその後も何かとハンクと話を続けながら、サバイバルを繰り広げることになる。

 摩訶不思議なのは、死んでいるはずのメニーが、延々とハンクと会話を交わすこと。

 メニーは記憶がないと言うが、ハンクがスマホに入れていたサラという女性の写真を見て、彼女は自分の恋人だと言い出す。

 サラはハンクの恋人か、さては憧れの人という感じであるが、メニーは、自分はサラが好きな人だと思い込む。


 このメニーが話すというのは、ハンクの気持ちの代弁ということになるのかな。

 そんなメニーとハンクが会話を交わしていく様は、時におかしく、時に悲しげ。

 ハンク自身、自分のことをそれ程好きではなかったということなのかな。


 面白い設定の話ではあったが、必ずしも笑いだけに特化している話でもなく、シリアスなところも多かった。

 はじけた画も多かったが、個人的にはもっとはじけるのかなと思い、少々物足りなさを感じる作品だったな。

/5

監督:ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン
出演:ダニエル・ラドクリフ、ポール・ダノ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
於:池袋シネマ・ロサ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 17-327「ワン・デイ 悲しみ... | トップ | 17-329「猿の惑星:聖戦記(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事