CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-327「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」(韓国)

2017年11月15日 00時36分17秒 | 韓国映画
忘れられるのが一番悲しい
 最愛の妻を失い、無気力に生きる保険調査員のガンス。
 ある日、担当する案件の調査でこん睡状態に陥った被害者ミソの病室を訪れた彼は、そこで自分がミソだと名乗る女性と出会う。彼女はガンスにだけ見えるミソの魂だった。
 会社からは自殺で処理するよう要求される中、しつこく付きまとうミソに困惑しながらも事故の調査を進めるガンスだったが。(「allcinema」より)


 最愛の妻を失った保険調査員のガンス。
 ショックのためか他の理由か、妻の葬儀にも出席しない。

 そんなガンスは、ある事故で昏睡状態に陥った女性、ミソの事件を調査することになる。

 ミソが眠る病院に向かうと、そこで自分がミソだと名乗る女性に出会うが、その姿はガンスにしか見えない。

 幽霊というわけではなく、昏睡で眠っている状態の時に魂が幽体離脱みたいなことになって、その姿を現すらしい。

 しかも、ミソ自身は目が見えないのだが、その魂はちゃんと目が見える。

 ガンスだけに見えるということで、最初の方はその掛け合いはコミカル。

 しかし、その後しつこく付きまとうミソの身の上話や想いを聞いているうちに、ガンスの心も癒されていくと共に、ミソの悲しみが伝わってくる。


 ミソが自動車事故に遭って昏睡状態になったことを、保険会社は自殺だと片付けようとして、ガンスも最初はその方向で調査を開始する。

 果たして、ミソが事故に遭った時の状況はどのようなものなのか。

 そこには何とも悲しい理由があったが、結果的には、やっぱり産みの母親の愛は大きなものだったな。

 
 ガンスがようやく妻の死にたいして向き合えるようになった時、ミソがガンスに頼みごとをするのだが、ラストはこんな終わりでいいのかなという感じはしたな。


 昏睡状態の人間の魂が姿として見える、しかも一人の人間だけという設定は面白かった。
 ガンスだけが見える理由は、やっぱりその心にあったのかな。

 ラストもちょっと悲しくて、犯罪的な終わりであったが、面白いファンタジーだった。

/5

監督:イ・ユンギ
出演:キム・ナムギル、チョン・ウヒ、パク・ヒボン、イム・ファヨン、ユン・ジェムン
於:シネマート新宿

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