CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-065「犬、回転して、逃げる」(日本)

2023年03月25日 22時34分53秒 | 日本映画
何としてもご主人様の元へ帰るんだ、と考えることもなく
 カフェ店員の青年・木梨栄木には、泥棒という裏稼業があった。彼が次のターゲットに定めたのは、1日でも早く世界が終わることを願っている婦人警官の眉村ゆずきだった。
 彼女の部屋に忍び込んだ木梨は、現金の入った封筒の中に「ずっとお前を見ているからな」という手紙を見つけて驚くが、それ以外は特になにもなく、無事に仕事を終えることができた。しかし後日、木梨の飼っている豆柴の天然くんが姿を消してしまう。
 愛犬を盗まれたと思い込み、失意のどん底に落ちる木梨。その頃、木梨や眉村の暮らす街では爆弾予告事件や小学生の誘拐騒動などが相次いでいた。
 事態は予想外の方向へと進んでいくが、そのすべてを木梨のもとから逃げ出した天然くんが目撃していた。(「作品資料」より)


 ある街で起こる泥棒、爆破予告、そして子供の誘拐事件を一匹の犬が結び付けていくサスペンス・コメディ。

 カフェ店員の木梨の裏の顔は泥棒。

 ある日、眉村ゆずきの家に侵入し、通帳などを盗んでいくが、その眉村ゆずきは婦人警官。

 しかも、後日盗んだものが眉村ゆずきの部屋に戻され、愛犬の柴犬、天然くんが行方不明となってしまう。
 
 戻し屋の仕業だと考える木梨はうろたえ、何も手につかない状態に陥ってしまう。

 折しも街では模倣犯も含め爆破予告が相次ぎ、更に少年の失踪、誘拐事件まで発生する。

 そして、それらの事件を繋いでいくのが天然くんであった。

 ちょっとこじらせた感じの登場人物ばかりで、木梨は異常なくらいの潔癖症。

 そして、眉村ゆずきは世界が終わることを望んでいる。

 鍵のかかった部屋からいなくなった天然くんは外を駆け回り、ひょんなことから、ある家に連れていかれることになる。

 幾つも事件が重なるが、全体的に緩い雰囲気で話が進んでいき、果たして全ての事件の顛末がどうなっていくのかは興味深い。

 やがて天然くんを通して全ての事件が繋がっていく様は面白かったが、もちろんその顛末はコメディらしいものだったな。

 加えて、木梨と眉村ゆずきの間に、ちょっとしたロマンスも生まれていく模様。

 緊迫感などあるわけもない話であったが、その展開は興味深く、笑いの要素も交じっており、気軽に観られる一本であった。

/5

監督:西垣匡基
出演:長妻怜央、宮澤佐江、なだぎ武、中村歌昇、三戸杏琉、高橋怜也、武本悠佑、磯貝龍乎、鈴木浩文
   桜田聖子、武藤賢人、鶴崎美帆、夏川さつき、真嶋真紀人、小坂涼太郎、ワタリ119、登坂淳一、仁科亜季子
於:シネ・リーブル池袋

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