CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-026「室町無頼」(日本)

2025年01月29日 00時39分57秒 | 日本映画

そろそろ地獄の釜が開く

 1461年、応仁の乱前夜の京。大飢饉と疫病によって路上には無数の死体が積み重なり、人身売買や奴隷労働も横行していた。しかし時の権力者は無能で、享楽の日々を過ごすばかり。

 そんな中、己の腕と才覚だけで混沌の世を生きる自由人・蓮田兵衛はひそかに倒幕と世直しを画策し、立ち上がる時を狙っていた。一方、並外れた武術の才能を秘めながらも天涯孤独で夢も希望もない日々を過ごしていた青年・才蔵は、兵衛に見出されて鍛えられ、彼の手下となる。

 やがて兵衛のもとに集った無頼たちは、巨大な権力に向けて暴動を仕掛ける。そんな彼らの前に、兵衛のかつての悪友・骨皮道賢率いる幕府軍が立ちはだかる。(「作品資料」より)

 

 史上初めて武士として一揆を起こしたことで名を残す蓮田兵衛を主人公とした時代劇アクション。

 室町時代の1460年代、京の都は未曾有の飢饉と疫病で道には死者が溢れていた。

 しかし、時の権力者は策を施さず、税ばかり集めていた。

 そんな中で立ち上がるのが蓮田兵衛。

 表向きは、かつての友人で幕府に仕えている骨皮道賢の命により、一揆を起こしそうな農民たちを抑えている。

 骨皮道賢という名はいかにも作られた名のようだが、こちらも実在した人物らしい。

 恥ずかしながら蓮田兵衛のことは知らなかったが、本作の兵衛は浪人ながら大きな心持ちで、弱者に優しさを見せる。

 魅力的な人物として描かれている。

 兵衛は才蔵という若者を貰い受け、彼に様々なことを教える。

 そんな才蔵も兵衛と行動を共にする。

 クライマックスは農民たちが京に攻め入る一揆。

 そして兵衛含む9人で幕府軍に立ち向かう。

 農民、そして明日のために危険に身を入れていく兵衛の姿と展開に惹き込まれる時代劇アクションであった。

 この一揆が応仁の乱のきっかけになったとも言われている。

/5

監督:入江悠

出演:大泉洋、長尾謙杜、松本若菜、遠藤雄弥、前野朋哉、阿見201、般若、武田梨奈、水澤紳吾、岩永丞威、ドンペイ、川床明日香、稲荷卓央、芹澤興人、中村蒼、矢島健一、三宅弘城、柄本明、北村一輝、堤真一

於:グランドシネマサンシャイン池袋


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 25-025「ビーキーパー」(ア... | トップ | 25-027「アンデッド 愛しき... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事