CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-049「明け方の若者たち」(日本)

2022年02月19日 10時34分11秒 | 日本映画
押してもいいんですか?
 明大前で開かれた退屈な飲み会に参加した“僕”は、そこで出会った“彼女”に一瞬で恋をする。
 世界が“彼女”で満たされる一方で、社会人になった“僕”は、夢見ていた未来とは異なる人生に打ちのめされていく。(「作品資料」より)


 大学卒業、就職してからの一人の青年の葛藤を描いた青春ストーリー。

 「真夜中乙女戦争」と同じく、主人公及び彼女の名前は明らかにされない。

 主人公となる〝僕〟は、ある飲み会で〝彼女〟と出逢い、恋に落ちる。
 彼女との時間は満たされるが、仕事に関しては、夢見たこととは異なることに葛藤していく。

 冒頭、僕と彼女の出逢い、そして満たされた時が描かれるが、本作は必ずしもロマンス一色というわけではない。

 もちろん、〝いつかは終わるんだから〟という彼女の言葉に過剰に反応する僕の姿から、恋の行く末が気になる展開である。

 そんな彼女との恋は、まさかそんなオチということが明らかになり、結末を迎える。

 仕事では、一流会社に入ったものの配属先が総務部ということで、落胆する僕。

 それこそ就職が決まった頃は、この先の人生に大きな夢を持つものであるが、現実に打ちのめされてしまう。

 朝まで仲間と飲み明かしていた時があったが、それもやがて日々に埋もれ、無くなってしまう。

 入社してから2~5年って、退職、転職する人が多いんだよな。

 主人公、僕の場合は仕事の葛藤だけでなく、彼女との恋でも大きな葛藤を抱くこととなる。

 本作は恋に関しては別として、仕事に関すること、夢見た人生の葛藤ということに関しては、非常に共感する話であった。

 何となく、自分の過去を懐かしむことの出来る作品でもあったな。

 恋に関しても、ちょっと切なすぎる話で、惹き込まれるものがあった。

/5

監督:松本花奈
出演:北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、楽駆、菅原健、高橋春織、三島ゆたか
   岩本淳、境浩一朗、永島聖羅、わちみなみ、新田さちか、木崎絹子、田原イサヲ
   寺田ムロラン、宮島はるか、佐津川愛美、山中崇、高橋ひとみ、濱田マリ
於:TOHOシネマズ池袋

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