CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-048「大怪獣のあとしまつ」(日本)

2022年02月19日 00時08分13秒 | 日本映画
大臣は刺さりました
 人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然死んだ。
 国民が歓喜に沸く一方で、残された死体は徐々に腐敗・膨張が進んでいく。このままでは爆発し、一大事を招いてしまう。
 そんな状況下で死体処理を任されたのは、軍でも警察でもなく、3年前に姿を消した特務隊員・帯刀アラタだった。(「作品資料」より)


 怪獣が死んだ後の、その死体をどう処理するかを、政府の面々が侃々諤々とする様子や、処理を任された者たちの姿を描いた特撮エンターテインメント。

 観たことはあまり無いのだが、TVドラマ「時効警察」シリーズの三木聡監督ということで、笑いに関しての期待が高まる作品。

 人類を恐怖に陥れた怪獣が、謎の光に包まれ、死亡。
 死体だけが残り、それをどう処理するかを巡って、政府の面々が激論。

 処理自体に当たることとなったのは、怪獣との戦いのため結成されていた特務隊の隊員帯刀アラタ。

 政府の指示に翻弄されながら、アラタは死体処理に当たるのだが、指示が二転三転、更に任務を外されたりし、ことはなかなか進まない。

 そうしているうちに怪獣の死体が腐敗、膨張し始め、周囲に〝銀杏の匂い〟をまき散らしそうになる。

 国家一大事に当たって、責任のなすりつけ合い、更にはそれぞれの利益を考えたり、現場が翻弄されるというよくあるような話。

 それを、ちょっとした小ネタを見せて進めていく。

 ドッと笑いを取るようなシーンなどは無いのだが、登場人物の微妙におかしい言動などで、クスリとさせるようなシーンは連発される。

 死体処理の裏で暗躍する者の存在。
 死体処理の作戦に参加することになった、アラタの元カノ、ユキノとの関係。

 そして、かつて2年間消息を絶っていたアラタに隠されていた真実。

 アラタに関しては、何となく予想できる真実であったが、完全にラストシーンまでそれを表わさないんだな。

 色々、作戦を立て、敢行していたが、結局最後はそれで処理されるということで、早くすれば良かったのにと思ってしまうラスト。

 未曽有の危機の中、ゆるい雰囲気で見せる話で、処理の行き着く先も含めて、興味深い展開であった。

/5

監督:三木聡
出演:山田涼介、土屋太鳳、濱田岳、眞島秀和、ふせえり、六角精児
   矢柴俊博、有薗芳記、SUMIRE、笠兼三、MEGUMI、岩松了
   田中要次、銀紛蝶、嶋田久作、笹野高史、オダギリジョー、西田敏行
於:ユナイテッド・シネマ幕張

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