25-080「ホワイトシャーク 湖の水面の下に」（アメリカ）

お前は死なせない

　アリゾナ州・ハバス湖。20年前、アランの弟ダニーは、何故か湖に現れたホホジロザメに襲われ、その命を失った。そして事件後に消息を絶っていたアランが、ハバス湖のほとりにある町に現れる。

　一方、町は年に一度の釣り大会を控え、賑わいを見せていた。スチュワート町長は年々減り続けている湖の魚に頭を悩ませていた。

　町長は、秘密裏にダムに穴を空け、湖に魚を逆流させようと目論むが、ダムの外にいる他の生物も湖に引き込む危険な行為だった。（「作品資料」より）

 

　「シャーク・イン・ザ・ダーク」に続いてのアサイラム社製作のサメ映画。

　何故か湖でサメに襲われ、弟のダニーを亡くしたアラン。

　２０年後、再び同じハバス湖へとやって来る。

　再び湖でサメが猛威を奮い、人を襲っていることを知り、アランは叔父のロイと共にサメ退治に立ち上がる。

　かつての痛みから立ち直ろうとするアラン。

　甥を亡くしたことによって自責の念から逃れられないロン。

　そして町の存続のため、湖での釣り大会を成功させようと暴挙に出る町長。

　しっかりドラマが盛り込まれており、こちらもトンデモ映画とは程遠い普通のサバイバルスリラーになっていたな。

　今回湖にサメが侵入してきたのは、海との境にあるダムに穴を開けたから。

　そして明かされる２０年前の真実。

　果たして、アランはダニーを襲ったサメを倒し、昇華することができるのか。

　サメ退治のプロだと自称する町長の弟であるが、まさかあんな最期になるとは。

　これはツッコミどころだったな。

　こちらも普通のサメ映画で、普通に楽しめるサバイバル・スリラーであった。

/５

監督：ジミー・ガッド

出演：アンドリュー・カータース、アンジェラ・コール、レベッカ・リック、キャニオン・プリンス、デヴィッド・チョカチ

於：池袋ＨＵＭＡＸ　ＣＩＮＥＭＡＳ