CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-130「ゲティ家の身代金」(アメリカ)

2018年06月07日 23時32分51秒 | アメリカ映画
子を持つ者は運命の人質
 ある日、世界一の大富豪として知られた石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが誘拐される。しかしゲティは犯人が要求する身代金1700万ドルの支払いを拒否する。
 ポールの母親ゲイルは離婚してゲティ家から離れた一般家庭の女性。到底自分で払えるわけもなく、ゲティだけが頼みの綱だった。そのゲティににべもなく拒絶され、途方に暮れるゲイル。
 一方、誘拐犯もゲティの予想外の態度に苛立ちを募らせていく。
 そんな中、元CIAのチェイスが交渉役として事件の解決に乗り出すが。(「allcinema」より)


 1973年にローマで起こった誘拐事件を基に製作されたクライム・サスペンス。

 石油によって財を成し、世界一の大富豪となったジョン・ポール・ゲティ。

 そのゲティの孫であるポールがイタリアで誘拐されてしまう。

 母親のゲイルは、法外な身代金を払える術も無く、祖父であるゲティに依頼するが、ゲティは身代金の支払いを拒否する。

 ゲティが交渉人として送り込んだ、元CIAのフレッチャーと共に、誘拐犯との交渉にあたるゲイルは、息子を取り戻すべく、何度もゲイルに身代金の支払いを懇願する。


 当時はかなりセンセーショナルで、日本でも有名になった誘拐事件らしい。

 世界一の富豪の孫が誘拐されたこともさることながら、ゲティが身代金の支払いを拒否したことも話題になったとのこと。

 ゲイルはゲティの息子との離婚を機に、子供たちの監護権を持つ代わりに慰謝料などを全て放棄しており、高額な身代金の支払いは不可能。

 そのためゲティに依頼するが、ゲティはそれを拒否。

 こうして息子を取り戻すべく奮闘するゲイルの苦悩が描かれていく。

 誘拐事件の行く末も気になるが、一番興味深いのは、J・ポール・ゲティその人だったな。

 金に執着する人物ではあるが、何故にそこまで身代金の支払いを拒否するのか。
 ゲイルが必死で交渉している最中に、高価な絵画を買い付けたりしている。

 どうもゲイルに対する復讐の意味もあった感じだったな。

 
 ある意味恐ろしき人物であるゲティの姿と、ポールの誘拐事件。そして必死で息子を助け出そうとするゲイルの姿。
 全ての行き先が興味深いサスペンス・ドラマであった。

/5

監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ティモシー・ハットン、ロマン・デュリス
    チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグ、チャーリー・ショットウェル、キット・クロンストン
於:TOHOシネマズ日比谷

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