CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-058「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(アメリカ)

2023年03月17日 01時17分39秒 | アメリカ映画
こんな時こそ優しくならなければ
 経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父親と、いつまでも反抗期が終わらない娘、優しいだけで頼りにならない夫に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン。
 いっぱいっぱいの日々を送る彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」という夫のウェイモンドが現れる。混乱するエヴリンに、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と驚きの使命を背負わせるウェイモンド。
 そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバース(並行世界)に飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。(「作品資料」より)


 コインランドリーを営む普通のおばさんが、世界を救うためマルチバースで奮闘する姿を描いたアクション・エンターテインメント。

 問題だらけの日常を過ごしていたエヴリンであったが、突然、夫のウェイモンドが別の世界からやって来たと言い出し、強大な悪を倒せるのはエヴリンだけだと言う。

 わけもわからぬまま、バース・ジャンプをすることで、あったかもしれない自分の力を借りながら、やがてカンフーの能力を身につけ、戦いに挑むことになるが、その悪の正体が自分の娘、ジョイであることを知る。

 MCUでも題材となっているマルチバース。

 エヴリンは、そんなマルチバースにジャンプして、戦う能力を身に着けていくが、そのジャンプのキーとなるのは、奇抜な行動。

 わけもわからぬまま巻き込まれていく感のあるエヴリンが、ジャンプのためになりふり構わず奇抜な行動を取っていく様など、ユーモラスな内容のアクションになっている。

 更に、マルチバースには、これまた思いも寄らぬ変な世界もあったりして、これも笑わせられたりする。

 巨悪となったジョイを自分の娘に戻すことが出来るのか。

 途中まではカンフーマスターとなったエヴリンによる戦いのシーンが描かれるが、終盤は捉えどころのない展開になっていく。

 そして描かれる家族の問題。

 本作は、今年度の作品賞をはじめ、7部門でアカデミー賞を獲得した作品。

 確かにアカデミー賞に好まれるような作品だったかなという印象である。

 ある意味、ハチャメチャな展開であるが、終盤はグッと家族愛が深まっていく。

 終盤の展開のテンションによっては、アート系とも言われそうな内容だったな。

/5

監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー、ジェニー・スレイト
   ハリー・シャム・Jr.、ジェームズ・ホン、タリー・メデル、アンディ・リー、ブライアン・リー
於:TOHOシネマズ池袋

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