23-059「なのに、千輝くんが甘すぎる。」（日本）

好きな人が好きなものを好きになる
　人生初の告白に挑み失恋した高校2年生の真綾は、落ち込んでいるところを陸上部のエースであるイケメン男子・千輝（ちぎら）くんに見られてしまう。
　周囲には塩対応な千輝くんだったが、なぜか真綾に“片思いごっこ”を提案。それは真綾が千輝くんに片思いのフリをするというもので、周囲にバレないこと、そして本当に好きにならないことが条件だった。
　しかし自分にだけ甘すぎる千輝くんとの秘密の関係に、真綾の気持ちは揺れ動いてしまう。（「作品資料」より）


　人気コミックを実写映画化したロマンティック・コメディ。

　高校２年生の真綾は、片思いの相手に告白し、撃沈してしまう。

　それをつい口にしてしまったところを、学校一のイケメン、千輝くんに聞かれてしまう。

　そこで千輝くんから、片思いごっこを提案され、真綾もその提案に乗ることにする。

　そんな秘密の遊びのような関係になる真綾と千輝くんであるが、随所に優しさを見せる千輝くんに対する気持ちが昂り、やがてそれは切なさへとなっていく。

　千輝くんはモテモテで追っかけの女子たちもおり、彼女らから恨まれるようになるのかなとか、真綾は仲の良い男子、手塚がおり、冒頭から手塚が真綾に想いを寄せていることもすぐに判る。

　王道的に、三角、四角関係が繰り広げられるようにもなる。

　それにしても、千輝くんの真綾に対する言動は、片思いごっこを超えているな。

　こんなことを言われたり、されたりすれば、好きになってしまうだろうな、というものばかり。

　何となく、千輝くんが真綾に片思いごっこを提案した理由は最初から推測出来るものだったかな。

　少女コミックを映画化した作品はこれまでも多々あり、色々なシチュエーションがあったが、本作も新たなシチュエーションではある。

　しかし、展開的には王道的なものであったな。

　千輝くんの言動にはキュンキュンするのかな。

　そこのところは、よく判らないが、二人の関係、想いがどうなるのかは気になる展開であったな。

/５

監督：新城毅彦
出演：高橋恭平、畑芽育、板垣李光人、莉子、曽田陵介、中島瑠菜、箭内夢菜、鈴木美羽、末永光
於：グランドシネマサンシャイン池袋