CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-176「おじいちゃんはデブゴン」(中国・香港)

2017年06月04日 01時21分31秒 | 中国映画
まるでカンフー・パンダだ
 かつて人民解放軍の中央警衛局で要人警護にあたっていた拳法の達人ディン。いまは現役を退き、ロシア国境近くの故郷の村で静かな隠居生活を送っていた。
 そんなディンが唯一心を許すのが、隣家に住む少女チュンファ。父のレイ・ジンガウは定職に就かず、ギャンブルに溺れて中国マフィアに多額の借金をしてしまっていた。
 ある日、そのジンガウが中国マフィアばかりかロシアン・マフィアも巻き込んだトラブルを引き起こしたせいでチュンファが誘拐されてしまう。
 ディンはチュンファの危機を救うため、マフィアのアジトに単身乗り込んでいくのだったが。(「allcinema」より)


 日本では「燃えよデブゴン」で有名なサモ・ハンが20年ぶりに監督し、自らが主演したアクション。

 出演としては「ネイキッド・ソルジャー 亜州(アジア)大捜査線」以来かな。


 かつては優秀な者だけが所属できる中央警衛局に属し、今はロシア国境に近い村で一人静かに暮らすディン。

 認知症の初期症状を見せ始めているディンにとって、隣家に住むチュンファという少女が唯一心を許す相手であった。

 しかし、チュンファの父親、レイが中国マフィアとロシアン・マフィアを巻き込んだトラブルを起こしてしまい、追われる身となる。

 そして娘のチュンファの身にも危険が及び、ディンは彼女を護ろうと奮闘する。


 68歳になったサモ・ハン。
 本作でのディンは、物忘れも激しくなり、多弁でもないが、チュンファと一緒にいる時は気の優しいおじいちゃんという感じ。

 しかし、チュンファが危険な状況に陥ると、技を繰り出し、悪党を撃退する。
 
 なかなかこのギャップがスッキリした気分にさせるものであったな。

 クライマックス、行方知れずとなったチュンファを取り戻すため、中国マフィアのアジトに乗り込むディン。

 そこでのアクションは見応えあるものだった。
 相手にやられてというより、歳のせいで息が上がってしまうというのも、危機感と緊張感があった。

 しかし、行方知れずとなったチュンファの顛末は意外なもの。
 ディンはある意味徒労だったな。

 全てを失ってしまった老人と少女の交流が暖かく、その老人が激しいアクションを見せて悪党を倒していくという面白さもあり、楽しめる一本だった。


 チュンファの父親のレイを演じたのが、「グレートウォール」等のアンディ・ラウ。
 アンディ・ラウが演じる程の役でもないかなとも思ったが、サモ・ハン監督ということと自ら製作にもあたっていたということもあってのことかな。

 他にもサモ・ハンとゆかりの深い香港映画界の面々が出演していたようだが、ハッキリ判ったのは、ユン・ピョウとエディ・ポンぐらいだったな。

/5

監督:サモ・ハン
出演:サモ・ハン、ジャクリーン・チャン、アンディ・ラウ、フォン・ジャーイー
    リー・チンチン、チュー・ユーチュン、ジェームズ・リー・ガイ
於:新宿武蔵野館

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