CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-004「M エム 絶望の世界」(北マケドニア・クロアチア・フランス・コソボ・ルクセンブルク)

2025年01月10日 00時42分19秒 | 北マケドニア映画

いつか葉っぱの子は成長して強くなる、そして妖精を見つける

 森の奥深くで厳格な父と原始的な生活を送る少年マルコは、父に森から出ることを禁じられており、ヘッドホンで聞く音楽と一冊の絵本だけが心の拠りどころだった。

 そんなある日、マルコは森の廃車で母と暮らす同世代の少年ミコと出会い、彼と友情を深めることで孤独を癒やすように。しかし父の目を盗んでミコに会いに行くマルコに、残酷な出来事が起こる。

 やがてミコを連れて希望を求めて旅に出たマルコだったが、森の外ではウイルスが猛威を振るう危険な社会が彼らを待ち受けていた。(「作品資料」より)

 

 森の中で暮らす父親と息子のマルコ。

 森の中なら悪党は来ないという厳格な父親の言うことをききながら過ごしているマルコ。

 「YEAR10」と似たような始まりで、世界が荒廃したのかなと思う設定。

 悪党とは何モノなのか。 

 そんなマルコは森の中でミコという少年と出会い仲良くなっていく。

 しかし、悲劇が起きる。

 悪党とは父親のことかと思わせるが、やはりウイルスが蔓延し、それにより人間がゾンビ化してしまい、世界が崩壊したよう。

 後半はマルコとミコが森を脱出し、マルコの母親、妖精を捜しだそうという展開。

 ウイルスに侵された人間が襲い来る世界を描いているが、物語は静かに語られている。

 街へ出てきてから何度も危険な目に遭うマルコたち。

 果たしてマルコは妖精、母親を見つけることができるのか。

 マルコの成長を描く話で、ファンタジックな要素も強い作品。

 絶望しか見えない世界でマルコが最後に見つけ出すものに少し感動する。

 ディストピアな世界でのサバイバルっぽい話であるが、マルコの成長を少しファンタジックに描く物語であり、興味深い作品であった。

/5

監督:ヴァルダン・トジヤ

出演:マテイ・シヴァコフ、サスコ・コチェフ、アレクサンダル・ニコフスキー、カムカ・トシノフスキー、ヴェリカ・ネデスカ

於:ヒューマントラストシネマ渋谷


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