青森県西津軽郡深浦にある 円覚寺さんに行って来ました。
県内屈指の古刹( こさつ )で ご本尊は 「 十一面観世音菩薩 (じゅういちめんかんぜおんぼさつ )」です。
北前船が盛んに航行された江戸時代から明治の中頃までは 日本海側はもちろん 瀬戸内の船主・水主( かこ )たちから信仰されていたそうです。
港の口にあることから 「 間口観音 」 と 言われたそうです。
境内にある 巨木 「 竜灯杉 」 は日本海を航行する船の目印になり 間口観音を日頃から信心すれば
闇夜の時は光を放って守護し 助けの杉と言われていました。
また 難破する船が絶えなかった日本海で 大時化にあった時には 船頭水主たちが髷を切り一心に念じれば 梢から光を灯し海難から救ったそうです。
その漁師たちの 「 髷 」 を祀っている 珍しいお寺です。
女の人の髪の毛で刺繍した掛け軸も有り、展示していますよ。
仙人のような穏やかな住職さんと 小さな文机を挟んで向き合い、目の前で御朱印を書いて下さいました。
滑るような筆さばきで 書いていたのは 梵字。
御本尊の真言 「 おんろけいじんばらきりく 」と 読むのだそうです。
何も分からない 私たちに 色々優しく教えて下さいましたよ。
観音様は人々の願いに従い 色々なお姿に化身し 衆生済度( しゅじょうさいど )される菩薩なんだそうです。
この日 住職さんのお話を聞く事が出来て 良い時間となりました。
平成30年7月17日には 33年毎の 本尊 「 十一面観世音菩薩像 」 の御開帳が行われます。
またその年は お寺の開基より1,150年の年にも当たり 特別なお祭りになるそうですよ。
一人だけ そっぽを向いてる 可愛らしいお地蔵さんに会いに行って下さい。