「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2013年3月31日(日) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-03-31 21:51:30 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもりのち小雪

海況:北の風弱く 凪

気温:5℃  水温:6.5℃

透明度:上層部 約5m  水底付近2~3m

 今日の撮影目的は、クチバシカジカのハッチアウト狙いだが、抱卵場所の透明度は2m前後と悪い。確認すると、抱卵はまだ続いていたがハッチアウトは、まだのようだ。しかし、卵は先週より確実に黒ずんで何時ハッチアウトしても、おかしくない状態が続いている。(6日の土曜日まで待って・・・・・)

←今日の抱卵の様子→  

 一方、ダンゴウオは、4個体観察したが3個体はマボヤの上での観察だ。しかし、赤いダンゴウオの発見できなかった。

   

その他、フサギンポは定位置で観察、ウミウシ類は、エダウミウシやシロホクヨウウミウシなどが多い。

   

お知らせ

4月1日よりmares テクニカルセミナー開催の為、名古屋に出張します。週末には、戻り竹浦に行きます。


2013年3月23日(土) 女川町竹浦(弁天島)

2013-03-24 09:21:42 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西北西の風が強く風波あり(強風注意報発令中)

気温:7℃  水温:水面、6.8℃  水底、6.5℃

透明度:5~7m

 今日の竹浦は、アゴ島周辺では風波の影響で大変のようだが、弁天島周辺は島の陰にボートを係留する為、風の影響はほとんどない。

  今日の目的は、クチバシカジカのハッチアウトの観察の為、2本とも弁天島でのダイビング。

 クチバシカジカの抱卵は順調で、卵の中の稚魚の目が先週よりハッキリと見えるまでに成長し卵塊全体が黒ずんでいる。よく見ると、すでに生まれた卵もあり、今週末までには、すべてハッチアウトが完了し、稚魚たちは、比較的に安全な水面近くで浮遊生活を送る。すべての稚魚が、無事に女川湾で成長することを願うしかない。ちなみに着底し底生活するのは、毎年5月上旬からで、体長1cm位まで成長してからだ。

       

 また、今日は、クチバシカジカの若魚が観察できた。昨年の3月に生まれた体長2.5cmの生後1年魚だ。

  このクチバシカジカの1年魚は、面白いことを見せてくれた。

観察していると、突然「死んだふり」をして岩肌をころころ転がりだした。よく見ると目だけがキョロキョロ動いているが、体は固まった状態だ。外敵から身を守る為の知恵なのか本能なのか、とても面白い行動だ。

 ←死んだふりをしている若魚 ←復活し逃げ出す若魚

 

その他、 ダンゴウオ   アナヤドカリなど


2013年3月16日(土) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-03-17 07:39:14 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ(うす曇り)

海況:南西の風 2~3m/S   波・うねりほとんどなし

気温:10℃  水温:水面6.5℃  水底:6.4℃

透明度:7~10m

 

 今日の女川町竹浦は、久しぶりに風も弱く、暖かな一日となった。

 

 今日の目的は、クチバシカジカの抱卵の確認とダンゴウオのマクロ撮影だ。

クチバシカジカの抱卵は順調で、卵の中の稚魚の目が見えるまでに成長し、時々寝返りしているようだ。

    (この状態だと今週末には、ハッチアウトが始まる模様)

 

 ダンゴウオの観察では、お目当ての赤ダンゴウオ(オス)がいつもの場所でマボヤの陰に隠れていた。また、ピンク系のダンゴウオも多く観察されるようになってきたが、昨年同様、お腹の大きいメスが多く、オスが少ないのが気がかりだ。

   

 その他、フサギンポの成魚と若魚を観察できた。

    これもダンゴウオ!

 


2013年3月9日(土) 女川町竹浦(弁天島)

2013-03-10 07:54:17 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風が非常に強いがうねりはない(暴風警報・波浪注意報 発令中)

気温:5℃  水温:水面7.1℃  水底6.9℃

透明度:7~8m

 

 

 あの大震災から2年、女川町内のガレキ置き場のガレキの山も小さくなってきたが、町の復興や養殖漁業の復旧までは、まだまだ時間がかかるようだ。一方、女川湾の小さな生きものたちの生活や岩礁帯の海藻類など、震災前とほとんど変わらないまでに復興している。

 

  

 今日も先週末と同じ暴風警報・波浪注意報発令中だが、水中は透明度もよく快適なダイビングが楽しめた。

  

弁天島の周辺の岩礁帯には、アラメやワカメの生長が進み群落が形成されている。

 

      

 震災前に付着したマボヤも3年目を迎え5~7cmの大きさまで成長し、純白のマボヤも健在だ。その他、ウスマメホネナシサンゴやムツサンゴなども岩肌に群生している。

 

         

 先月から観察しているクチバシカジカの抱卵も順調で、1本目は正面を向いていたが、2本目は後ろ向きになっていた。また、ダンゴウオは4個体観察し、写真の赤いダンゴウオは、お腹を大きくした大きな個体だ。これから繁殖期の4月に向け、ペアリングの為に活発に移動する。

 クチバシカジカのハッチアウトの予想は、卵の状態から今月20日以降と思われる。 

 

 

 


今週の予定

2013-03-03 19:45:05 | お知らせ

 今週は、明日4日(月)からmaresテクニカルセミナー開催の為、沖縄に出張します。

仙台からの直行便が取れず、大阪経由の長旅です。

 

 週後半には戻り,週末は女川町竹浦のクチバシカジカの抱卵をHDVで撮影する予定です。