心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

ホークスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その1

2004-12-18 23:33:12 | Weblog
 鹿児島在住の私は、数年前に福岡ドームに行き、ダイエー対近鉄の試合を見ました。ダイエーの先発は当時エースの田之上(鹿児島出身)で、中村やローズらのいてまえ打線をよく抑え、勝利しました。その頃から大ファンになりました。
 昨年、小久保のけがもあり、鹿児島出身の川崎という俊足・好打の選手が活躍しているという情報を新聞等で知りました。しかし鹿児島ではテレビ中継もなく、具体的にはどんな選手かもよくわかりませんでした。
 昨年10月の阪神との日本シリーズをテレビで見て、そのひたむきなプレースタイルに、とても好感のもてる選手だと思いました。足で相手をかき回したり、確実性のあるバッティング、一塁への果敢なヘッドスライングなどが特に印象に残っています。
 1月の鹿児島のローカルニュースで、実家近くの野球場で、自主トレをしているという情報を得て、小学1年の息子と、4年の娘を連れて見に行きました。ちょうどその日は、サイン会をする日だったということが行ってからわかりました。すぐに家にいた妻に電話をし、色紙とペンを持ってきてもらいました。時間が近づき並んでいると、どうやら事前に役場で番号札をもらった人だけ、サインをしてもらえるとのこと。がっかりして帰ろうとしたら、近くで私たち家族の話を聞いていた知らない方が、1枚どうぞと、番号札を分けてくださいました。そして1年の息子は、初めてプロ野球選手と握手をし、サインまでもらいました。
 今まではワールドカップなどの影響で、サッカーの方に興味があり、川崎選手のことも、野球のことも(子どもにはルールや、かけひきなどがやはり難しいようです)よく知らなかった息子は、その後、私も驚くほど変貌するのです。(続く)

山田太郎は西武、岩鬼はダイエー、殿馬はオリックスー「ドカベン」(プロ野球編)

2004-12-18 15:48:02 | Weblog
 先日の続きです。昨日は2巻まで読みました。ドラフトで西武に入った山田と、ダイエーに入った岩鬼は開幕戦での対決です。今から10年ぐらい前の話のようです。始球式は、山田の妹、幸子でした。西武の先発は渡辺久信。山田からプロの球は悪球でも打てないだろうとアドバイスされた渡辺の初球は、インコース高めのくそボール。何と岩鬼は、バックスクリーンに持っていきました。ちなみに西武の捕手は、伊東(現在の監督)ですから、山田は代打で登場するも三振でした。
 プロに行かないだろうと思われていた殿馬は、オリックスに入団。一番イチロー、2番殿馬で、ロッテの開幕投手、伊良部をゆさぶっていました。秘打・美しき青き波というのもありました。
 エースだった里中は千葉ロッテに入団しています。一流のすごい選手たちに、「ドカベン」のキャラクターたちがうまくからめてあり、野球好きな人にとっては、とてもわくわくする物語になっています。水島新司さんの発想に脱帽です。
 

政治家とは、「ステイツマン」であるー果たして日本の政治家は?

2004-12-18 12:12:23 | Weblog
 哲学者の池田晶子さんのエッセイからの抜粋です。政治家とは、「ステイツマン」である。「ステイト」は動詞で、「述べる、言う、申し立てる」すなわち、言葉を語ることである。政治家とは、言葉を語る人にほかならない。このことは、政治家たち自身はもちろん、われわれ政治を批判する側にも、ほとんど忘れられている。政治とは現実的な力の行使のことであり、言葉などその前には無力なものだと。
 しかし、現実的な力が現実的な力たりうるのは、そこに言葉の力が働いているからにほかならない。大統領の正義の演説が人々の心をつかんだのは、まさしく言葉の力によるもので、それがすなわち現実的な力となって、世を広く動かしてゆくことになる。人間は、どこまでも言語的動物なのである。
 しかし言葉には本当とうそがある。言葉のこのうそをつく機能を自覚しつつ、いかにして本当を語るかというところに、その人の本当がある。議論するとは、言葉の正しい使用に基づき、共に正しく考えてゆくことである。議論を打ち切るために捨てゼリフを吐くような政治家は民主主義の代表としてどうか。小泉首相に人気があるのは、おそらく、人々の迷いを打ちきるような、勢いのある言葉を吐くからである。しかし、勢いのある言葉は、力のある言葉とは違う。勢いのいい詭弁で、ごまかせると思っているのは、言葉を信じていないからである。言葉を信じていない者の言葉が、どうして力あるものとして歴史的現実を動かせていけるだろうか。「ステイツマン」とは、言わば、自分の言葉が歴史に残ると自覚している者のことであると言い、小泉首相の言葉を批判しています。
 勢いやインパクトのある言葉で、演出上手な人間より、力のある言葉や、重み・深みのある言葉を使える人間でありたいですね。そのためにも、色々な本を読み、色々な人の話を聞き、色々な体験を重ねたいものです。また、棒読みの国会答弁や、思いが伝わらない(伝えようとしない?)官僚の言葉などを聞いていると、腹立たしくなることもあります。言葉を国民に必死で伝える努力をしてほしいです。