思いつくままに書くブログ

基本、旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。

クアラルンプールからジョホールバルまで高速バスで移動するが…

2017-12-19 09:24:09 | 2017年の旅行記
今回の旅の目的はただ一つ、食べ歩きでもないし夜遊びでもない。マレー鉄道を完乗することである。

残っているのはグマスからトゥンパへ向けて延びる「イーストコート線」、これからは便宜上東海岸線と記すが、どうしても乗りにくい路線なので後回しになっていた。なにしろ全線を直通するのは日に1往復しかないからだ。しかしその1往復がいつの間にかにマレー鉄道唯一の「寝台車」を連結する列車になってしまった。かつてはパダンペサール~KL~シンガポールに何本も寝台列車が走っていたのに急激な近代化でスピードは速くなったし座席車は快適なったがその代償だろう。ならば今回乗ってしまって完乗してしまおう、乗るのもグマスから乗ればいいが深夜遅くに乗るというのは何とも億劫だ。どうせなら始発駅から終着駅まで乗り通したい、鉄ちゃんなんだから。というわけでこれからジョホールバルへ向かいます。

チャイナタウンから近いプラザラキャ駅からLRTに乗ってバンダルタシッスラタン駅へ。乗車時間は20分くらいかかったでしょうか。ここは市内南部のターミナル駅、LRTにKTMコミューター、KLIAトランジットの3路線のほかにTBSというバスターミナルがあります。昔はチャイナタウンソバのプトラバスターミナルから乗れたんですがね…。手狭で周囲は渋滞が常態化していましたが。



何とも広くてきれいなターミナルです。バスターミナルというより空港という感じ。



上階にはフードコートやKFCがあります。マレーシアでは大型施設にKFCがまず間違いなく入っていますね。イスラム教徒にとってチキンしか食べる肉が無いようなものですから。



チケットは各社交通の窓口で購入。係にジョホールバルと告げると「ラーキンでいいですか?」と。客側に向けたモニターに空席状況が表示されて、この中から好きな便を選べます。この区間はマレーシアで最大の区間で、11時25分くらいの時点で45分発が4本、12時発に至ってはもっと表示されたと記憶します。すぐに乗ってもいいけど焦ることもないので12時丁度発の「ファイブスターバス」というのをチョイス。名前が五つ星というのが気に入った。すると今度は座席表を見せてくれて好きな席を選ぶことができます。30分ほど前で4席しか売れていませんでした、これだけ本数が多いからほかの人は直近の便を買うのかな?3列シートだったので前から3列目の1人席を確保しました。



なのに座席番号は5A、ちょっと変わった配席といえるでしょうか。運賃はRM34.7にターミナル使用料?RM0.4上乗せされてRM35.1です。ジョホールバルまで1,000円しないのですから大変安いですね。空港へ行く鉄道よりも安いんだから。



ちなみに自動券売機もあったけどお札しか受け付けないという使いづらい代物。いっそクレジットカード専用機を用意してくれたほうがいいんだがね。





それではバス乗り場へ向かいます。その前にコンビニで昼食用にナシレマとジュースにクッキーを買っておきました。各乗り場前に小さな待合スペースがあるんですがバスが時間通りに来ない!マレーシアらしいといえばらしいですが始発なんですよね…。結局12時05分過ぎにバスが到着。



乗り込むと座席番号がチケットと全然違う。前から3列目の1人席はここだよなあと見ると先客が、聞けば座席番号など全然関係ない、早いもの勝ちだ!と抜かす。チケットが5Aなのに10番となっていたからそうだとは思っていたが定員管理しているから座れないことはないからまあいいか。それよりなにより運転手が私の手提げ袋のナシレマを見て怒った口調で「お前それを食うなよ!飲食は禁止だ」だと。飲食はというけどジュースやお菓子程度はオッケーで食事物は禁止なんだと。昼食時間を走るのに解せないわー。バスは12時15分にようやくTBSを発車したものの、10分も走らずに近くのガソリンスタンドへ。これから給油するんだから恐れ入る…、始発なんだから客乗せる仕業前に給油しろよ全く!しかもこのバスだけではない、ほかに1台あったために時間がどんどんかかる。それよりなにより冷房の効きが悪い。最前列のほうはゴーゴー音するほど冷房が出ているが後ろに向かうにつれて空調が回っていないのだ。おまけにシートはかなりへたっているし、ここまでの10分間だけでもサスペンションもイカレテいるのか跳ねるように揺れる。これのどこが「ファイブスター」なんだと小一時間問い詰めたくなるほどだ。

結局再び走り出したのは13時、これだけでもかなりのロスタイムだ。ジョホールバルにはかなり遅れるのではないか?と思えば高速道路ではかなり飛ばす。おかげで揺れて仕方ないが。でも却って寝やすいかもしれない。車に弱い人には地獄だろう。



2時間ほど走ってジョホール州に入ってすぐの小さなパーキングエリアでトイレ休憩。本当に小さなところでトイレしかないんだから。私はここで食べないと無理だと外のベンチに座ってナシレマを喰ったが10分しか休憩時間がないので全部は食べきれませんでした。残りは捨てる羽目に。



相変わらず車内は冷房の効きがおかしいので暑い…。

バスは17時前に拘束を出て一般道へ、ジョホールバルの市街に入り大都市の臭いがぷんぷんしてきた。



17時15分にラーキンバスターミナルへ到着。



皆さんにおかれましてはファイブスターって大層な立派な名前に騙されないように。