城郭 長谷川博美 基本記録

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徹底的合理主義 名刀排除 質実重視 朝倉氏

2020-06-04 00:42:03 | 社会観察
徹底的合理主義 名刀排除 質実重視 朝倉氏

朝倉家之拾七ヶ条 「朝倉英林壁書」
「朝倉孝景(敏景)17ヶ条」には

一、名作の刀、さのみこのまれまじく候、
其ゆへは、万匹の太刀を持ちたりとも、
百匹の槍百丁には勝たれまじく候、万匹
をもつて百匹の槍を百丁求め、百人に
もたせ候はば、一方は防ぐべく候

長谷川
さても、人間とは、人とは、愚かなものだ。
名刀。名医。名声。肩書。に眩惑される事
が世の常だ。越前朝倉氏の経営理念として
恐るべき人間批判精神と徹底的合理主義が
記されている。「何千万円もの価値がある
名刀に見せられる凡愚軽薄を戒めて何千万
円も資金があれば100人の槍つまり有能社員
100人を雇用して朝倉家の為防衛に役立てよ」
と徹底的合理主義を述べているのであるが?
惜しい事に最期の当主朝倉義景100年の栄華
を保持する事が出来ず、浅井長政、浅井久政、
朝倉義景は髑髏、頭蓋骨にされ信長の酒席の
酒肴に出されるという、残酷な結末を迎える。

長谷川
さても時代は過ぎ行きても名人、名医、名誉、
肩書、名声、名刀、と言う虚飾に人間は常に
惑わされて続けるものだ。名を捨て実を求む
事など誰も考えてはいない。それが人間社会。


コメント (2)
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