何となく予感がしたんです。
コゴミのゴマ和えが出来たので、もう少しの間、心穏やかに過ごせそう。そう思っていたんだけど、もう一品作っておきたいという気がしてきたのです。そうして、保存食を再点検していくうちに目に止まったのが赤コゴミ。
正式名はキヨタキシダですが、別名がいろいろついています。イッポンコゴミとかアブラコゴミと言った方がなじみ深い方もおられるかもしれません。このことは、色々な地域で親しまれている山菜であること、つまり、美味しい山菜であることの証しでもあります。
これを調理しておきましょう。なんと言っても、料理は炒め煮ですから、ゴマ和えよりも日持ちがするので常備菜として長く楽しめます。それでは、早速始めましょう!
下ごしらえの部
・銅鍋にたっぷりの水を汲んで、乾燥した赤コゴミを入れます
※乾いているので浮いてきますが、少しの間水に浸すと、すぐに馴染みます
・加熱して沸騰したら火を止めて蓋
※このまま冷めるまで最低でも数時間待ちます
※この間に、他の食材を準備します
・ニンジンの千切りを軽く茹でます(硬いの嫌い)
・糸コンは半分の長さに切って、ひと茹で(薬臭いの嫌い)
・油揚げも短冊に切ってひと煮立ち(油臭いの嫌い)
・赤コゴミを茹でたお湯が冷めたら、水を2~3度入れ替えます(すすぐという感じ)
比較的アクの少ない山菜なんですけど、ここは丁寧に
・寸切りにしました
これで、素材の準備完了
調理の部
・サラダ油を敷いた中華鍋で、全ての素材を軽く炒めます
・酒醤油みりん各100mlを加えて煮詰めていきます
※赤コゴミが約300gに対しての分量です(ちょっと醤油が多かったかも)
・水分があらかた飛んだら出来上がり
美味しいですよ!
本日の食卓には、コゴミコンビ!
以前にも紹介していますが、作り方はゼンマイの煮物とそっくりだけど、味はこちらが上だと思います(我が家族と仲間の一致した意見)。
そして、下ごしらえの手間がゼンマイよりも遙かに楽なんです。
今回の赤コゴミは、乾燥保存ですけど、ゼンマイほどの手間がかかっていない。それに加えて、『戻す』手間も、今回紹介した通り簡単です。ちなみに、今回の赤コゴミは、平成28年に収穫した物です。つまり、保存性も抜群。
これだからこの山菜、好きなんだよ!
次回、出逢えると良いなあ。そう思っているところに電話が入った。
聞けば、本日、山菜仲間のT氏が採り場に入ってみたんだって。だけど、雪消えが遅れていて、山菜採りを楽しめるのは、かなり後になりそうだとのことでした。
これだったのか!
「しばらく、本格的な山遊びは出来ないから、保存食でも戻して楽しんでいなさい。」
そういう山の神様からのメッセージだったのね。
ははあ、仰せに従って、しばらくおとなしくしていることにします!
と言いつつ、どこかには出掛けるだろうけどね。
まだ春の遠い4月の山形。