笑子のフォト俳句ブログⅡ

写真と俳句で日々を紡ぎます

足尾・小滝坑跡へ

2021-04-23 00:00:05 | 2021春
春深き足尾の町を徘徊る  笑子
はるふかきあしおのまちをたもとほる


小滝坑 ここへ来たのは何年ぶりだろう
最盛期には1万人が暮らした地


渡良瀬川の支流、庚申(こうしん)川に沿い
かつての小滝坑を中心とした鉱山集落
昭和29年小滝坑閉鎖、社宅撤去となった

下の写真は なんだと思いますか??

 

坑夫のお風呂跡なんですね


初めてここへ来たときに とても切ない気持ちになったのですよね
過酷な労働を強いられていた人たちが1日のノルマから
解き放たれ 体を洗っていたところ・・・
この大きさでは すし詰め状態だったか
それでも、この入浴のひとときこそ
坑夫らの安らぎのひとときだったにちがいありません



上の写真は火薬庫跡
この場所の隅のほうに・・・↓
これはドリルか何かでここの鉱物の成分を調べたのでしょうか?



私が最初訪れたころは 社宅の名残もあったのですが
今は当時を偲ばせる遺構はほんの少しになっています



私は「足尾」という町に
言葉ではうまく表現できないけど 
なぜか惹かれるのですよね

足尾に人が住み始めたのは石器時代とのこと
畑地からやじりや石器縄文式土器などが発見されてるそう
奈良・平安時代にはすでに集落ができ足尾開発が進みます
その後は 室町時代から武士が移住して開発するとともに
農業集落を支配しました

 慶長15年 銅の鉱脈が2人の農夫によって発見され
以来町は銅山により繁栄します
 銅山は幕府の直轄下におかれ多くの労働者が採掘と製錬を行い
江戸の中期には足尾千軒と呼ばれるほどの繁栄を示しました

その後の衰退と鉱毒事件
時代に翻弄された町なのです


明日は精錬所跡へご案内します(^_-)-☆
コメント (16)
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