nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

サーカスコーヒーのデカフェについて

2012年11月05日 13時53分47秒 | コーヒー豆知識
先月から、「デカフェ」を取り扱うようになりました。

「デカフェ」とはカフェインレスのコーヒーです。


「そんなことできるの?」

「珈琲の味しないんじゃない?」


っと私も初めてデカフェを知った時はそう思いました。
「変な薬品につけたりするんちゃうん?」

っと思ったりもしました。


よく欧州の方では、結構メジャーなコーヒーですが
日本では、あまり馴染みがありません。
カフェインレスのコーヒーといえば
「タンポポコーヒー」など想像される方も多いかと思います。



よく調べてみると、欧州の人は体質的にカフェインに弱い人が多いようです。


日本人は比較的、カフェインに強いのでカフェイン酔いなどを感じる人が
少ないようで、デカフェが浸透していないのだと思います。



よく、わかりやすいかなぁっと思って説明で使わせてもらうのが
「アルコール」です。


なんぼでもお酒を飲んでも酔わない人もいれば
私みたいに少しのお酒で体中が真っ赤になるような人(なんですが好きですが・・・)
アルコールアレルギーのような一口も飲めない人もいます。
また
ヨーロッパの人などは、お茶代わりにワインを飲んだりしています。


コーヒーも一緒で、
夕方にコーヒーを飲んだだけで夜、寝られない人おられますし
寝る前にガブガブコーヒー飲んでもスイスイ寝れる人もいます。
利尿作用があるので、目覚めはすっきりっというか
飲みすぎると(コーヒー)夜中に噴水やシャワーの夢を見て起きてしまったりしますが・・・

「コーヒーと健康」について
話をするときにでも、まだいろいろ研究段階で結論が出ていいないことが多く
「コーヒーは体にいいです。」
っとは断言しにくいのも、この体調の個人差が大きくあるからです。


先日も、朝のテレビで「コーヒーと健康」に関して先生が
歯切れの悪いいい方でお話されてたのがよくわかります。


うちのお店は、比較的女性の方も多く
お子様連れの方や、出産内祝いにも使っていただけることもあり
中には、妊娠中、授乳中でコーヒーを絶っておられる方もおられて
そういった方にも、安心して美味しいコーヒーを飲んでいただきたいと
思って「デカフェ」を取り扱うようにしました。

クオリティ的には、いわゆる「スペシャルティ」ではありませんが
少し焙煎深めで、しっかりとしたコーヒー感のある味わいで
ミルクにあわせてもらっても美味しく飲んでいただけるように味を創っています。


いくつかカフェインレスにする方法ですが
うちの扱っているデカフェは
「スイスウオータープロセス」です。



余談ですが
「スイスウォーター」って
「スイスの水」→「爽やか」「なんとなくハイジ」みたいなイメージを持ちますが(私だけ?)
カナダの「スイスウォーター社」という会社が開発した製法です。



分かりやすく説明しますと



水の中に大量の生豆を入れる

    ↓

水の中に溶けるだけの成分が溶ける。
(溶け出すことができる成分を飽和状態にする)

    ↓

生豆を抜いて、成分的にもうこれ以上溶けない満タンの状態の水ができる。

    ↓

成分満タン水からカフェインだけをすべて取ってカフェインレス水を作る。
(カフェインだけ吸着する炭でこしとる。)

    ↓

このカフェインレス水(他の成分は満員電車状態で入れない水)に
カフェインレスにしたい生豆を入れる。

    ↓

カフェインが全くない水のなので、
生豆にあるカフェインだけが、どんどん水に溶け出して
飽和状態になろうとするので、どんどん溶けだす。
っというか吸い出されるっていうイメージ。
他の成分は、満タンなんで溶け出すことができない。

    ↓

生豆のカフェインが溶けだしてノンカフェインの生豆となる。


水と炭だけを使って、薬品などは一切使わずに
カフェインレスコーヒーを作っています。
(カフェイン全くゼロではないのですが通常の94%以上は除去できています。)

ご理解いただけましたでしょうか?
理科の教員免許を持ちながら
化学が苦手な私が説明したので、
よくわからないところもあったかと思いますが
その時は、個別のお聞きください。


なかなか扱っておられるところも少ないと思いますので
カフェインのためにコーヒー飲めないストレスをお持ちの方は
是非ご利用くださいね。