なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2018年9月

2018-09-30 06:01:32 | 道草日記

今日は9月の道草記録です。
予想では、9月に入ってから気温が下がり、雨も降ったので沢山の道草が生えてくると思っていました。
結果はどうだったでしょう。
(主な観察日は9月20日です)


〇花が咲いていたもの(五十音順、以下同様)

・アゼガヤツリ
アレチヌスビトハギ
児童公園のアレチヌスビトハギ。
猛暑で枯れたと思ったら、みごと復活しました。



・イタドリ
・イヌタデ
イヌホオズキ



・エノキグサ
・エノコログサ
オシロイバナ
いつまでも、どこでも元気に咲いています。
わが家にも咲いています。



オニタビラコ
春先に咲く花だと思っていましたが、猛暑以外咲いています。
(それもアスファルトの隙間から)



・オヒシバ
クワクサ
先月に続き咲いていました。



・コニシキソウ
・コマツヨイグサ
・シロツメクサ
ススキ
初出です。なんでこんな所に生えてきたのか・・・



・スズメノカタビラ
・スズメノヒエ
・スベリヒユ
・セイバンモロコシ
センダングサ
JRの敷地内に生えてきたのはてっきりコセンダングサだと思っていました。
ところが、望遠でカメラを向けてみると黄色い舌状花がはっきりと見え、センダングサだと分かりました。
コセンダングサやアメリカセンダングサなど、外来種が幅をきかす中で、こんなところで在来種が生き残っていたことに感動です。





・チヂミザサ
ツユクサ
涼しくなって、すごい勢いで咲いています。



ノゲシ
久々出会いました。朝早いのでまだ眠そう。



ハゼラン
夕方、やっと撮れました。



・ヒメムカシヨモギ
・ヘクソカズラ
・マメアサガオ(白)
線路脇に山ほど咲いていました。



・マメアサガオ(ピンク)
ピンクはもっと沢山咲いていました。





マルバルコウソウ
最近になって、やはり線路脇にビックリするほど咲きはじめました。





・メヒシバ
・メリケンカヤツリ
ヤブガラシ
スズメバチが大好きな花。



・ヨウシュヤマゴボウ
毒がありますが、花は可愛い。



・ヨモギ

これは蕾ですが、花が咲いている株もありました。



・ランタナ


〇葉、芽のみ

・カニクサ
・カラムシ
・シロザ
・ドクダミ
・ヒメツルソバ
・セイタカアワダチソウ
・ノジスミレ
・メリケンカルカヤ


〇実、種、終わりかけ

・アレチノギク
・オッタチカタバミ
コミカンソウ
赤い実、撮りたかったけど通勤途中ではこれが限度。



・ナガエノコミカンソウ
・イノコヅチ


以上48種類、あちこちで草刈されていたわりには、結構沢山咲いていました。
何と言っても、今回はセンダングサが大ヒットでした!

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明日香の棚田~彼岸花まつり その2

2018-09-29 07:36:24 | 植物
昨日は楽しい案山子コンテストのエントリー作品を紹介しましたが、棚田と言って思い浮かべる光景はこちらでは。





そう、これこそ明日香!
なだらかに広がる棚田の畦を埋め尽くすヒガンバナの群れ。

横から見た光景もとっても素敵だったのですが、沢山の人が歩いていて、後で見たら「う~ん」の写真に・・・




はい、おしまい。
って言ったら叱られそうなので、途中で見かけた花たちをご紹介。
昨日の続きです。

ツリガネニンジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)
成長するとちょっとお行儀の悪い花ですが、こちらのは小さくて可愛い株でした。
ピンボケだけど・・・




ノギク (キク科)
え、ノギクっていう花はないよって。
分かっていますが、ヨメナなのかノコンギクなのか、はたまた他の野菊なのか写真からは自信がありません。




ヒヨドリバナ (キク科ヒヨドリバナ属)
まだ蕾です。葉は対生で鋸歯あり。
四枚輪生するのはヨツバヒヨドリ。




イタドリ (タデ科イタドリ属)
先日宇治川で見かけたような赤っぽいイタドリの実です。
人が多く、瞬撮なので、どれもピンボケ。




イボクサ (ツユクサ科イボクサ属)
田んぼなので不思議ではないのですが、イボクサ発見して思わずきゃーっと駆け寄りました。
周りから変な目でみられました。
いかん、人が多かった・・・




近くには小さいハス田も・・・
シャワーヘッドのような実、見ると必ず撮りたくなります。






チヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)
葉が縮んでいるようなので、チヂミザサ。
花がこんなに沢山咲いているのは初めてみました。
花の様子はやっぱりイネ科。




反対側に目をやると、クズの花。
のどかな田園風景に、良く似合っていました。




明日は台風がまた京都にやってくる予定。
どうして堂々と日本列島のど真ん中を通っていくのでしょう。
前の21号と同じくらいの大きさということですので、今日中に備えをしなくては・・・
でも、秋雨前線の影響ですでに朝から土砂降りなんですよね。

進路の皆さんもお気をつけくださいね。











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明日香の棚田~彼岸花まつり その1

2018-09-28 05:16:00 | 植物
いよいよ明日香といえば・・・に入る前に、少しだけ前の投稿の補足。
最初にご紹介した本薬師寺跡のホテイアオイ。
肝心のその出自を説明していませんでしたが、実は北米原産だそうです。

なので、この辺り一帯がアメリカ一色だということが判明!
唯一、ヒガンバナだけが中国原産で、稲作の伝来のときにくっついてやってきたと言われているそうです。
そんなに昔の話だったら、もう日本の花といってもいいですよね。

ということで、明日香の秋といえば彼岸花・・・の光景を2日に分けてご紹介したいと思います。
その舞台は、明日香村稲渕の棚田。
ジモティー、しいちゃんのオススメで直行しました。

ちょうど、22日、23日の2日間、彼岸花まつりが行われていました。
お祭り一番の見どころは、畦道脇に展示される案山子。
今年のテーマは「日本の童謡」ということで、童謡にちなんだ色々な案山子がズラリ。
そこで、全60種類のオリジナル案山子の中から、いくつか選んでご紹介~


「てるてるせんとくん」 (奈良らしいですね~)



    
「七つの子」 (彼岸花の飾りがオシャレ)
   


      
「まりと殿様」 (後ろの里の光景が郷愁を誘います)




「赤とんぼ」 (どう見ても、チコちゃん・・・)




「ぼくでんでんむし」

隣にいるのは?




遊びに来た人の愛犬ちゃんでした~  (モデルはつらいぜ)




「あめふりくまのこ」 (景色に溶け込んでいます)




「鬼のパンツ」  (すみません、遠くから見えたとき赤鬼がポストに見えました・・・)




「かぐや姫」  (嬉しそうなおじいさんとおばあさんの表情がいいですね)




そして・・・注目すべきは、このジャンボ案山子!

今年は「西郷どん」でした。
青空に聳える姿は、圧倒的。
ただ、つれている犬、最初羊に見えてしまいました。




途中で見た花たち。

アキノタムラソウ(シソ科アキギリ属)
畦道に沢山咲いていました。
淡い紫色が綺麗です。






赤いゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)
京都、奈良あたりでは、紅白どちらも見られるのですが、こちらのゲンノショウコは鮮やかな濃いピンク。
寒暖の差が激しいから?
結構群生していたので興奮です。




ママコノシリヌグイ(タデ科イヌタデ属)
これもイヌタデの仲間といわれても、随分雰囲気が違いますね。
この棘を見て、この名を付けた人はどんな感性の持ち主なのかと思ってしまいます。




ということで、どこが明日香典型的光景やねん!の投稿でしたが、
案山子の陰から覗く景色に、少しは期待を持ってもらえたのではないでしょうか。

明日はもう少し花図鑑らしい投稿にしたいと思います。


撮影日:2018年9月23日
撮影地:明日香村稲渕の棚田





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明日香に移動しましたが・・・アキノノゲシやアキニレなど

2018-09-27 05:53:05 | 植物
早起きしたので、ホテイアオイを見終わってもまだ10時過ぎ。
このあとどこに行こうかと思いましたが、やはりここまで来たら明日香にいかなくっちゃ。

明日香といえば、飛鳥時代(6~8世紀)の政治と仏教文化の中心地・・・
聖徳太子に蘇我氏、推古天皇など、古代の有名人が活躍していた場所。
村中に当時の遺跡や古寺が残り、高松塚古墳やキトラ古墳など、考古学ファン垂涎の場所でもあります。

でも植物好きにとっては、こういう古跡もいいですが、まずは「水田と彼岸花」の光景を見なくては・・・

ということで、棚田(稲渕の棚田)に行くことにしました。
その途中で見かけた植物たち。
個体数が一番多かったのが黄色いキク科たち2種類です。

今年初見のアキノノゲシ。



キク科アキノノゲシ属で、同じ属にはレタスがあります。
薄黄色の花が青空に似合います。




近くにあった、よく似たキク科。
コウゾリナにそっくりですが、総苞の色がコウゾリナは少し黒っぽいのに比べて普通の緑色。
とりあえず、コウゾリナ(仮)としておきます。



綿毛を見たら、コウゾリナ。




これらのキク科を眺めながら歩いていると、他にもいろんな花が現れます。

あ、あれはシロバナサクラタデ!?
遠いので望遠ではこの程度。でも嬉しいです。




この葉、この花は・・・見慣れたアキニレです。
歩道の隙間から、小さい木が沢山顔を出していました。



かなり大きな木も。




まるでバンザイ冬芽のようですが、こちらはアカメガシワの裸芽。




石舞台古墳の入り口付近で咲いていたツルボ。




ススキ。手前にハギも咲いていました。
お月見にぴったり。



なお、石舞台古墳の見学はしませんでした。


そして、ビックリのネナシカズラ。



クズにくっついて、大繁殖していました。

 

クズの養分を吸い取っているのでしょうか。
クズは増えすぎて困っているのでちょうどいい!?
とは思えないほど、ちょっと怖い光景でした。


次回は明日香といえば・・・の光景をご紹介できると思います。
期待しないで待っていてくださいね~


撮影日:2018年9月23日
撮影地:奈良県明日香村






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本薬師寺跡の草木アルバム

2018-09-26 05:50:44 | 植物
昨日は本薬師寺跡のホテイアオイとヒガンバナの圧倒的な光景をご紹介しました。
感動しすぎて、つい見逃してしまうのが肝心の本薬師寺跡・・・



橿原市が運営するかしはら探訪ナビによると、「現在奈良市の西の京にある薬師寺(やくしじ)の前身にあたる寺」で、
「天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒のため祈願して、天武9年(680年)に薬師如来を本尊とする寺の建立に着手。
完成しないうちに天武天皇が崩御したので、持統天皇がその遺志を継いで完成させた」お寺だそうです。
当時は大規模なお寺でしたが、その後平城遷都に伴って薬師寺が作られたので、このお寺は本薬師寺と呼ばれるように
なったとのこと。

今は小さいお堂が残っているだけですが、



前庭には金堂の礎石などが残されています。




境内にある大きな木はなんでしょう。



見上げると大振りの偶数羽状複葉と(左)、地面には可愛い緑の実(右)。



                    

ムクロジでした!


お寺からは畝傍山が臨めます。
今の時期は一面のホテイアオイと畝傍山の光景・・・といきたいのですが。



昨日も載せたように、少し油断するとホテイアオイの中に沢山のヒレタゴボウ。
撮影する人が大勢。
その向こうには住宅地・・・舞台裏っぽくてちょっと面白い。


むしろ、少し離れたところにあるハス田からクヌギのある祠をみる光景の方が素敵です。




祠に近づいてみました。手前の木はクロガネモチっぽいです。



あらら、クヌギに近づこうと思ったらスズメバチ注意の標識が・・
秋のクヌギは危険ですね。
皆様もお気をつけください。


ホテイアオイ畑にちゃっかり紛れて咲いている花は他にも・・・
そんな花を一気にご紹介。


ホソバヒメミソハギ(ミソハギ科)
北米原産の帰化植物。




アメリカタカサブロウ(キク科タカサブロウ属)
熱帯アメリカ原産の帰化植物。



ひし形の実がびっしり詰まっているので多分アメリカ。




アメリカセンダングサ(キク科センダングサ属)
アメリカ原産。まるで葉のように大きい総苞が花を取り囲んでいるのが特徴。



ここまでアメリカ産ばっかり。

ちなみに最初に出てきたヒレタゴボウ(アカバナ科)も北米原産。
輸入拡大でもあるまいし・・・


こちらはどうでしょう。葉を齧っていないのでわかりませんが、ヤナギタデっぽい花です。
もしそうなら、国産です!




長々と読んでくださってありがとうございます。
最後に、ヒガンバナ背負ったキバナコスモスをどうぞ!




撮影日:2018年9月23日
場 所:橿原市本薬師寺跡









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