なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2019年3月

2019-03-31 07:46:11 | 道草日記

今日で3月も終わり。
三寒四温が二寒五温となり、日も長くなり、暖かい日が増えたので、さぞ種類も増えたのでは・・・と思いましたが、さてどうだったでしょう。
観察日は3月12日と、3月20日以降毎日です。
(あまりにも毎日の変化があるので、ここのところ、毎日デジカメ持参で通勤していました^^;)
 
 
〇花が咲いていたもの(五十音順、以下同様)
 
・アメリカイヌホオズキ


・アメリカフウロ


・アリアケスミレ
通勤路の建物の脇で今年初めて見ました。
白くて美しく遠目でもよく目立ちます。



・イヌハコベ
ずっとコハコベだと思っていましたが、茎が紫っぽくて、蕾があってもちっとも花が咲きません。
そのうち、なんと種が!
萼の根元が少し紫がかっているのが特徴だそうです。



・オオイヌノフグリ
・オオキバナカタバミ
庭に植えられているのはよく見かけますが、ここのは完全に野生化。
調べてみたら、環境省の侵入生物データベースにも載っていました。



・オニタビラコ


・オランダミミナグサ


・カタバミ


・カラスノエンドウ


・カラスムギ
・カンサイタンポポ
草刈された川沿いを歩いていたら、なんとカンサイタンポポが群生!
早春の風物詩です。



・キュウリグサ


・コセンダングサ
・コハコベ


・コメツブツメクサ
え~もう咲いてるの!と思いました。
なぜか、歩道に置かれたプランターで群生。まさか育ててたりして・・・(笑)



・シロツメクサ


・シロバナマンテマ


・スズメノカタビラ


・セイヨウアブラナ
ようやく花が開き始めました。
セイヨウカラシナとそっくりですが、葉柄がなく、葉が茎を抱くことから区別できます。
こちら職場近くの水路沿いです。



・セイヨウカラシナ
この写真は蕾ですが、今はしっかり咲いています。
セイヨウアブラナと違って、葉柄があるのがお分かりでしょうか。
地元では宇治川を含め、カラシナが主体です。



・セイヨウタンポポ



・チチコグサモドキ
・タチツボスミレ


・ツタバウンラン


・ツメクサ
ようやく花が咲き始めましたが、小さすぎて撮れない~
でもナデシコ科特有の花の感じは何となくわかります。



・トキワハゼ


・ナズナ


・ニセカラクサケマン


・ノゲシ


・ノボロギク


・ノミノツヅリ
・ハナニラ


・ハハコグサ
・ヒゲコスミレ(?)
遠めにも紫色が目立ちました。
最初はタチツボスミレかと思いましたが、なんか違う??
スミレに詳しい方に相談してヒゲコスミレとしましたが、もし違うのではというご意見あればお願いします。



・ヒメウズ


・ヒメオドリコソウ


・ヒメツルソバ
・フラサバソウ
今年初めて見つけました。花が小さいので写真を撮って確認。
この毛深さは間違いなくフラサバソウです。



・ホトケノザ


・マツバウンラン
こちらも今年初見です。葉を見て何かなあと思っていましたが、花が咲いて分かりました。
来年からは、葉だけでも確認できると思います。



・マメカミツレ
この場所では初見、ではなくて完全に初見です。
途中の駐車場脇に沢山生えていたので、植えているのかと思ったら、なんと帰化植物。
カミツレの名があり、確かにハーブっぽいですが、匂いは全くありません。



・ミチタネツケバナ


・ミドリハコベ


・ムスカリ


・ヤエムグラ



・ランタナ

 
〇葉、芽のみ

・カスマグサ 
・ギシギシ
・コマツヨイグサ
・シロザ
・セイタカワダチソウ
・ナガミヒナゲシ(蕾)


・ノジスミレ
・ヒメジョオン
茎を折ってみたら中空ではなく、中が詰まっていたので、ヒメジョオンです。



・ムラサキカタバミ


・メリケンカヤツリ
・ヤグルマギク(園・蕾)
・ヤブカンゾウ
なんと、こんな隙間から出てきました。
そう思ってみてみたら、あちこちからヤブカンゾウの新芽が沢山!



・ヨモギ


〇実、種、終わりかけ

・エノコログサ
・ハマスゲ
・メリケンカルカヤ


以上、63種類。
思った以上に増えていました。
しかも、このうち花が咲いていたのが47種類!!

今月は纏めるのに手間取るなあと思っていたら、こんなことになっていました。
特に、スミレの仲間には興味しんしんです。
 

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春の日差しに鳥たちは・・・

2019-03-30 05:23:40 | 植物

3月最後の週末。生憎あまりお天気は良くなさそうです。
おまけに今週は年度末ぎりぎりまで公私ともすごく忙しく、全然余裕がありませんでした。
なので、遠出は控え、今日はこれまで撮った写真の中から、ピックアップしてご紹介したいと思います。

まず今から10日ほど前のK池の様子。
あのサギやカモたちが沢山いた池。まだ冬鳥たちはいたでしょうか?
いた!キンクロハジロ。遠くに浮かんで昼寝中でした。




こちらはハシビロガモ。前はそんなにいなかったのに、結構な集団でくつろいでいました。
そろそろ北の国に帰る準備でしょうか。

美人のハシビロガモの姿をゲットです。のび~として首をブルブルっ。

 

 
潜りもせずに、ノンビリ泳いでいたカイツブリです。


 おや、なにやらぷかぷか。なんでしょう・・

なんと、アカミミガメが冬眠から覚めて、頭を水の外に・・・
まだ眠そうです。

池の周りには、ヤナギの花が・・・
赤い蕊が弾けて、黄色い花粉を出しているようです。
何ヤナギでしょう? ヤナギ図鑑で調べて、分かったら追記しますね。




これから1週間後・・・たまたまかもしれませんが、池の横を通ってもサギが一羽いただけでした。
帰ってしまったのでしょうか・・・

その代わり、電線にとまって「土食って、虫食って、渋~い」という鳴き声が。
今年初見のツバメです!


少し前まで通勤時間は暗かったのに、今はこの通り。
エノキの後ろから日の出です!




下草が光を浴びて光っていました。

朝に鳥の声を聞く機会が増えました。
スズメはもちろんのこと、最近わたってきたツバメや、

シジュウカラも・・・カメラを向けるとすぐに逃げちゃいますが。



気持ちのいい季節です。
もうすぐ4月、本格的に桜が咲き始めそうです。

今は先触れの、春の花たちが賑やか。
地元の遊歩道で見かけた花たちでお楽しみくださいね~

ユスラウメ(バラ科サクラ属)

                        
                 ユキヤナギ(バラ科シモツケ属)

                                                              


満開です!


一重のヤマブキ(バラ科ヤマブキ属)。

いかがでしょうか。
並べてみたら、バラ科ばかりでした。
バラ科三つ巴にしたらよかった・・・

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ジンチョウゲ属三つ巴・・・黄色いオマケ付き~京都府立植物園2019年3月(6)

2019-03-29 05:01:05 | 植物

まだやるんかーい、という心の声(まわりの声)が・・・

これまで、黄色い花たちに続いて、紅白の花、見上げる木々たちを特集してきました。
いくらなんでももう出す木はないだろうと思って、先日行った京都府立植物園の写真を眺めていると、うーん何となく黄色の木がまだある?
いえいえ。それだけではありません。何となく似た感じの木が3種類。
これはやるしかない! ということで、今日はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属です。
 
最初は、何度も登場してくれているオニシバリ(鬼縛り)です。
インパクトのある名前ですが、別名のナツボウズ(夏坊主)もなかなかのものです。
 
 
福島以西に分布、樹皮が強いので、鬼を縛るのにちょうどいいということから「オニシバリ」という名が付いたそうですが、
小低木なのでとても縛るほどの長さの樹皮はとれないと思います・・・
別名のナツボウズは、夏に落葉して坊主になることから。
雌雄異株ですが、この写真の花は雄株でしょうか。
 
残念ながら、湿地横の私の観察木は台風で半分くらい折れてしまっていました。
今回写真を撮ったのは別の場所の木。結構沢山咲いています。
 
 
6月には赤い実がなり(左)、7月には葉がおちて丸坊主に・・・(右)
知らなかったら、丸坊主になったときに抜いてしまいそうですね^^;
 
 
 
 
お次はこちら。
オニシバリは毎年飽きずに観察していますが、今年初めてみたこの花・・・
あれ、葉が黄色いので、ちょっと傷んだオニシバリ?
と思ったら、樹名板には「ナニワズ」の名前が・・・
 
 
感じとしては、黄色いジンチョウゲ。 でもいかにも野生的。
調べてみたら、別名エゾオニシバリ。
その名の通り、福井以東・福島以北の北の方に生えるそうで、うまくオニシバリと住み分けていますね~
夏に坊主になることも、雌雄異株であることも、オニシバリとおなじだそうです。
 
全体像。結構小さい木でした。
 
 
 
最後はコショウノキを探したのですが、花の時期を逃してしまいました。
かわりに・・・
 
 
白いジンチョウゲ(沈丁花)を見つけました!
中国原産なので、植物生態園には入れてもらえず、別の場所で満開でした。
日本では室町時代にはもう栽培されていたそうです。
雌雄異株ですが、日本でみるのはほとんど雄株だそう。この写真の木も雄株みたいですね。
さざんかさんがおっしゃっていた通り、香りは普通のジンチョウゲと同じですね!
 
寂しいので、去年撮ったコショウノキ。
3月10日の写真なので、今年行った3月16日には花が終わっていたのかもしれませんね。
 
 
雌雄異株で、赤い実をつけ、それが非常に辛いことから名付けられたそうです。
 
 
さて、今日の三つ巴、いかがでしたか?
つんつんつん、誰ですか? 後ろから突くのは・・・
 
「えーっ、出し忘れてるよ~」って、黄色い花たち。
分かりました。 オマケにだしちゃいましょうね~
 
青空に、サンシュユ(ミズキ科ミズキ属)、満開。
 
 
京都府立植物園の森のカフェ裏には結構な本数のサンシュユがあり、実がなると鳥たちが集まってきます。
今の時期は、黄色い小さな花火たち。
 
 
 
 
ミツマタの明かり。 長~い間蕾でしたが、やっと、やっと咲いてくれました!
あれ~、これもジンチョウゲ科でした。ミツマタ属ですけど・・・
 
 
 
そして、このぶら下がり植物は、ハチジョウキブシ(キブシ科キブシ属)です。
宇治の林にもある普通のキブシに比べて、がっちりした感じですね~
 
 
全体像。 この雑然としたなかにこういう花を見つけると、嬉しいです。
 
 
 
はい、これで本当におしまいです。
全部みてくださって、ありがとうございました!
 
 
(2019/3/16 京都府立植物園特集 おしまい)

 

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ガーデンフラワーもありますよ~京都府立植物園2019年3月(5)

2019-03-28 05:13:51 | 植物

いくらなつみかんでも木や山野草ばかり見ているわけではありません。
植物園で丹精込めて育てられている園芸種たちも、この季節になると輝いてきます。
(この日は寒かったので、若干縮こまっている花もありましたけどね~)

今日はそんな花たちに登場してもらいましょう!
撮りなれていないので、写真がイマ千なのはご勘弁くださいませ。

ワイルドガーデン、いきなりエンドウマメ
冬型なので、いきなり時雨・・・水滴の光る花、後で見てわかりました。



他にも、パルマスミレでしょうか。



スノーフレークや



クリスマスローズも・・・



 


前にスノードロップが満開だった球根ガーデンは・・・



チューリップ畑になっていました。
花はまだまだ先のようです。

でも、隣には・・・



最近気になるクロッカス畑!



蕊が可愛い(左)、どうみてもハコベが優勢(笑)もとい(右)

 

遠くに一株だけ咲いていたアネモネ




四季彩の丘に行ってみました。
原種シクラメンのシクラメン・コウム



可愛いです♪




人の行かない外れのほうにも、鮮やかな春色のスイセンが輝いていました。



とても寒い日なのに、花たちは春を謳歌しているようにみえますね。
ここの所の暖かさでもっと沢山咲いていることと思います。
さあ、皆さん、植物園にGO!


(まだつづく

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やっぱり木が気になる~京都府立植物園2019年3月(4)

2019-03-27 05:19:23 | 植物
これまで草や木の花をご紹介してきましたが、そろそろなつみかんの「虫」が起きてきました。
そう、木好き虫です。
家に帰って写真を整理してみると、そんな虫が発動したような写真が一杯出てきました。
それなりに春を感じるので、少しだけ見てやってください。

蓮池の周りのイロハモミジ。
すごく寒い日だったのに、日差しは春の気配・・・



サンシュユの林にどっしり生えていたエノキ。
幹の股から別の木が生えてきていました。エノキでは時々見かける光景です。




カツラの新芽も踊っています。




ベンチのある光景。なぜか気になる木。見たことがない新芽でした。



樹名板を確認すると、トネリコの文字。
これがトネリコ! むかし、トリネコと間違えていた木。
初出なので、少し調べてみました。

モクセイ科トネリコ属。日本原産。
ちょっと気になるその名前、どうして付けられたかと言うと・・・
(1)樹皮に「イボタロウムシ」という虫が付いていて、
(2)その虫がロウを分泌(なので、イボタ蝋虫)
(3)その蝋を動きが悪くなった敷居の溝に塗ってすべりをよくしたことから、
(4)「戸に塗る木」→「トニヌルキ」→「トネリコ」になったそうで・・・
〔Wikipediaより〕
ちょっと想像できない由来でした(笑)

目を書きたくなるちょっと可愛い新芽(左)、木全体像(右)
 

トネリコで寄り道してしまいました。
お次は、遠くからでもよく見えるこの木。バクチノキ(バラ科サクラ属)
幹が赤いことから、博打ですってんてんになって身ぐるみ剥がれ、赤裸になった・・・という由来は有名ですが、
それよりも、サクラ属であったことに仰天です。

     


もう一つ、植物生態園でイチオシしていたこの木の断面。



年輪にしては変ですよね。実はこれはフジの古木の断面なのです。
台風で倒れた木でしょうか。この切り株のほかにも、こんなのも・・・

 

やっぱり切り口が層になっています。
その理由は・・・こちらをご覧ください → 


咲き始めたレンギョウ。後ろにうつるのはノニレ。




ちょっと、もうええ加減にせんと、みんなどっか行ってしまわはるで~
そんな怖い顔せんでも・・・




じゃあ最後に!
梅林のバックに聳えるメタセコイアで今日はお別れ^^/

       


今日は「木好き虫」に付き合ってくださってありがとうございます。
明日はガーデンの花ですよ~
また見に来てくださいね。


(つづく)
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