なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2020年7月

2020-07-31 05:40:59 | 道草日記

令和2年7月の道草日記です。
比較的気温が低く、雨が多かったので、先月と同じ花もまだ沢山みられました。
春から咲き続けている花は間違いなく花のサイズが小さくなっています。
お日様が強いので、省エネなのか、もう株が疲れているのか・・・どうしてなんでしょうね。
一方、7月になってから咲き始めた夏の花も結構ありました。
秋に咲く花もそろそろ葉が大きくなってきました。
まずはラインアップをご覧ください。

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は7月に今シーズン初見 だったもの
・アオツヅラフジ 
・アメリカオニアザミ
先月の投稿で沢山蕾の付いた大きな株の写真を載せましたが、今回それが全部咲きました。
 

・イヌタデ ☆
・イヌホオズキ
・ウラジロチチコグサ
・エノキグサ(花)☆
・オカタイトゴメ
・オシロイバナ
・オッタチカタバミ
・オニタビラコ
・オヒシバ ☆
・カタバミ
・カモジグサ
・カヤツリグサ
・クコ ☆
JRの線路沿いにびろんと垂れ下がる枝があるのが前から気になっていました。
葉の感じがクコみたい・・・と思っていたら本当にクコでした!


・クワクサ
・コセンダングサ ☆
・コニシキソウ ☆
生えてきたと思ったらあっという間に花盛りです。・・・でも地味。


・コマツヨイグサ
まだまだ元気に咲いています。群生している場所もあります。咲いた後はオレンジ色。
 

・ジュズダマ ☆
通勤路に一か所だけ小さい田んぼがあり、そこにジュズダマが伸びてきました。
・シロツメクサ
・セイヨウタンポポ
・セリ ☆
こちらも田んぼ脇で咲き始めました。レースのような花が綺麗です。


・センニチコウ ☆
完全に逃げ出して野生化した植物ですね。遠目に歩道の隙間から赤い花が見えてビックリしました。


・チチコグサモドキ
・チヂミザサ(花) ☆ 下旬になって咲き始めました。
・ツタバウンラン
・ツメクサ
・ツユクサ
好きな花なので、見かけるたびに撮ってしまいます。


・トキワハゼ
・トゲヂシャ(花)☆
やっと花の写真が撮れました! 上から見たらアキノノゲシのような淡い黄色ですが、横からみると薄紫。
 

・ナガエコミカンソウ
・ノアサガオ
なんか、先月と同じ花の写真ばっかり撮ってるな~


・ノゲシ
・ハゼラン
溝蓋の隙間に勢ぞろい。この写真は17時頃撮りました。本当に15時から咲いているのかどうかは確認できていません。


・ハタケニラ
こちらもしつこく咲いています。そうそう、ニラも通勤路ではないですが咲き始めましたよ。


・ヒナギキョウ
可愛すぎる花。マンションの防火空き地の芝生ですが、最盛期は全部で1000くらいの花があったのではないでしょうか。


・ヒメジョオン
暑くなるにつれ、花の大きさが小さく、背が高くなってきました。


・ヒメツルソバ 風前の灯・・・
・ヒメムカシヨモギ
オオアレチノギクとよく似ていて、区別が難しいです。
写真の花は舌状花がやや目立つことと、葉が少し細く上を向いて生えていることからヒメムカシヨモギとしました。


・ヒユ属の仲間(アオゲイトウの仲間)
今シーズン初見ですが、正確な名前がわかりません。どなたか教えてください。


・ヒルガオ
・ヘクソカズラ(ヤイトバナ、サオトメバナ
花をみるとつい撮ってしまうシリーズです。


・ベニバナボロギク
え~なんでまだ咲いてるの!と思いました。前にカニノツメ(キノコ)を見た学校のフェンスのところです。
学校のグラウンドや溝蓋にはいろんな植物が・・・


・ママコノシリヌグイ
ミニ田んぼで一番楽しみにしている花です。ミゾソバに比べたら棘がきつく、名前もキツイです。
でも花は淡いピンクで可愛い。


・マメグンバイナズナ
・ムラサキカタバミ
・メヒシバ
・メマツヨイグサ ☆
ずっと背の低いコマツヨイグサばかりでしたが、ついに背高さんのメマツヨイグサも咲き始めました。


・メリケンカヤツリ ☆ 
コンクリート水路の土がたまったところに生えているので、増水のたび流されますが、また生えてきます。
・モリムラマンネングサ ☆
タイトゴメのような葉がもこもこアスファルトの亀裂を中心に広がってきています。
名前がわからなかったのですが、最近野生化しているセダムということで、これで合ってると思います。


・ヤブガラシ
虫のレストラン、ヤブガラシは今月も大繁盛。もう実も出来始めていました。


・ヤブカンゾウ
石垣に生えていたヤブカンゾウ、ついに咲いた!と思って写真撮りに行ったらもう萎んでた・・・
一日どころか、半日で萎むような気がします。


・ユウゲショウ
この子もしぶといですね~。前に種になったのをみましたが、またあちこちで綺麗に咲いています。


・ヨウシュヤマゴボウ
・ランタナ
・ワルナスビ ☆
ついに通勤途中に花をみつけてしまいました。写真の花は雌蕊が長く突き出しています。


〇葉、芽のみ
・アカカタバミ
・アキノノゲシ ☆ 可憐な花に似合わないごつい株です。
・アレチヌスビトハギ
・イタドリ
・イノコヅチ ☆
・カニクサ
・カラムシ
・クズ
・コミカンソウ
・シロザ
・スギナ
・スベリヒユ ☆ なぜかプランターに繁殖・・・
・セイタカアワダチソウ
・チドメグサ ☆
・ツルニチニチソウ(葉)
・マメアサガオ
・マルバツユクサ 今年は少なくて・・・
・ミゾソバ
・ヨモギ

〇実、種、終わりかけ 
・アレチギシギシ
・エノコログサ(実) 
ちょうど撮った場所にモンシロチョウが写っていました。


・スズメノカタビラ
・スミレ
・ドクダミ
・ヤブガラシ(実)
・ヨウシュヤマゴボウ(実)

以上、83種類、入れ替わりはあったものの、数は先月とほぼ同じでした。
みなさんのお近くの植物と比べていかがでしたか?
先月「葉」でご紹介した植物、案外まだ葉のままでした・・・

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワイルドガーデンで華麗にフィナーレ~京都府立植物園2020年7月中旬(7)

2020-07-30 05:41:53 | 植物

3回で終わらせる予定の京都府立植物園特集、なんと7回も引きずってしまいました。
ちょっとはお楽しみいただけているでしょうか。
最終日の今日はワイルドガーデンとその周りです。
正面玄関の花壇は整っていますが、こちらはいつも多くの花がワイルドに咲き乱れています。

元気一杯ビタミンカラーのルドベキア。
こういう咲き方ってワイルドで好きです。


ちょっと変わった色のヒマワリ、ムーランルージュです。


ヒマワリといえば、前回沈水花壇の横に沢山植えてあったといいましたが今どうなっているでしょう。
見に行ってみました。


夏といえはヒマワリですが、背は高くなっていたものの、花はまだのようです。
その代わり、下の方に可愛い小さいヒマワリが沢山。
最近人気なのでしょうか? 人の少なかった植物園の中で、この小さいヒマワリが一番人気???


ワイルドガーデンに戻ります。ここにもいました。ど根性アルストロメリア!
ちょっとお嬢様風に撮ってみました。


色違いも沢山!本当に花期が長いですね~


見たことのないこの花には、クフェア・プルプレア(ミソハギ科)という花名板が付いていました。


他にも、ヒューケラやトケイソウ、ネコノヒゲなど色々。
近くにはムクゲ園もあり、色々な品種の花が咲き始めていました。
白いムクゲも清楚で綺麗です。


お気に入りの品種。


最後は北門前に毎年沢山並べられるアオイ科フヨウ属たち。あれ、よく考えたら、ムクゲも同じ仲間でしたね(笑)



タイタンビカスは、花はアメリカフヨウ・葉に切れ込みがあるとさざんかさんに教えていただきました。
この花こそタイタンビカスですね!


こちらが登場していなかったモミジアオイです。白もいいですね。


まさに、ザ・夏ですね!
お天気はどん曇りでしたが・・・(笑)


(おしまい)

【撮影:2020/7/18 京都府立植物園】

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四季彩の丘いろいろ~京都府立植物園2020年7月中旬(6)

2020-07-29 05:35:30 | 植物

こんなに京都府立植物園で引き伸ばすつもりはなかったのですが・・・
諸般の事情であと2回お付き合いください。
今日は四季彩の丘の続きです。

青空だったらよかったのに~のアガパンサス(ヒガンバナ科アガパンサス属)。
大きな花がワイルドに咲いていました。
後ろの赤い花はカンナです。


こちら趣変わって、ヘビウリ(ウリ科カラスウリ属)


見ただけで名前の由来が分かります。
こう見えて、「ヘビウリ」と検索するとクックパッドが出てきます。
チャンプルーなどにすると美味しいそうですよ!
花は、カラスウリ属だけあり、繊細なレースのような美しさ。
昼でも咲いているのが嬉しいですね。


あれ、生態園に常駐していたはずのヒオウギ(アヤメ科アヤメ属)が、四季彩の丘に沢山咲いていました。
厄除けの花として、祇園祭には欠かせない花です。

黒い種子は射干玉と言われ、夜の枕詞や、お菓子の名前になっていることで有名。
今はまだ実さえできていませんが、植物園でも10月ころになると綺麗な種がみられます。

かなり載せている花の種類が支離滅裂ですが、生えているものは仕方がない。
次は最近売り出し中のタイタンビカス(アオイ科フヨウ属)だと思ったのですが、葉に切れ込みがないので、
アメリカフヨウのようです。
(さざんかさんにご指摘いただきました。どうもありがとうございました!)


お次はチュウキンレン(バショウ科ムセラ属)。
黄色い花弁のように見えるのが苞、その隙間に本当の花が咲いています。
花のアップも撮ったのですが、びっしりアリがたかっていて投稿は没・・・


さて、いろいろシリーズ最後はこれまで出てきていない紫色で。
珍しくいい雰囲気の(と思っているだけですが)、ミツバハマゴウ(シソ科ハマゴウ属)。

四季「彩の」丘というだけあって、いろんな色の花が咲いていましたね~
カラフルで気持ちが明るくなりそうです。できれば青空が欲しかった!

【撮影:2020/7/18 京都府立植物園】

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四季彩の丘水辺の植物とハス池~京都府立植物園2020年7月中旬(5)

2020-07-28 05:31:38 | 植物

京都府立植物園で私が一番好きなのは言うまでもなく植物生態園ですが、その次に向かうのは四季彩の丘。
ここは広い敷地にイングリッシュガーデンがあるかと思うと、畑や水槽やへちま棚など、種々雑多な植物がみられます。
今日はその中から水辺でみられた植物と、少し離れた場所にある蓮池をほんの少しご紹介します。

まず最初は独特な花の姿で一度見たら忘れられない、アメリカタニワタリ(アカネ科タニワタリ属)。
これのどこが水生植物やねん!という突っ込みはさておき、湿地に咲くということで仲間入り~
(実際、水槽脇で咲いていましたし)
その姿から、人工衛星の木という別名もあるそうですがちょっと違うかも・・・


お次は本当に水辺に咲く、クサレダマ(サクラソウ科オカトラノオ属)
前はびっしり咲いていましたが今回は少しだけ。


お隣に鮮やかな黄色い花を咲かせていたミズキンバイ(アカバナ科チョウジタデ属)。
よく似たオオバナミズキンバイは見つけたら速攻駆除の対象となる花ですが、ミズキンバイは絶滅危惧種。
自生地は限りなく少なくなっているようです。


お次はご存じ、ポンデリング、じゃなくてポンテデリアです。
3回連続で登場してもらいました。花期が非常に長いようです。


そして見たかったこの花は、ヘラオモダカ(オモダカ科サジオモダカ属)。

こうやってみるとほんのりピンクの花が綺麗ですが、遠くから見るとこんな感じで・・・
知らなかったら完全スルーでした。
よく似たサジオモダカの葉がおさじ型なのに対して、こちらはへら型です。


そして最後は今のシーズンのお楽しみ、蓮池です。
京都府立植物園にはハスを見られるエリアが3か所あり、ひとつは四季彩の丘のハス鉢。
結構な品種がずらっと並びますが、行った時間が午後だったので咲いている花はほぼゼロ。

もうひとつは前にハンゲショウとアジサイとともにご紹介した蓮池。
こちらは今回はパスしてしまいました。

最後はモミジ園を通って半木神社に向かう途中にある一番普通っぽい蓮池です。
今回はここの様子をご紹介~
まずモミジの間から見える全景。


見ての通り、白いハスが中心。
ハスの花は短命で、1日目は朝少しだけ開き午後に閉じます。2日目には朝しっかりと開きますが午後には閉じます。
3日目はばらっと開いてもう午後になっても閉じません。
ということで、2日目の朝が一番美しいのですが、あいにく私が行ったのは午後2時頃・・・
3日目と思われる花が前日の雨に打たれてやや開いて咲いていました。


中でも美しいひと花。


モミジの間から見た開きかけのハス。明日が2日目でしょうか。


一番の見頃の7~9時ころに行きたいのですが、開園が9時という・・・
このシーズンだけ早朝開園希望!

【撮影:2020/7/18 京都府立植物園】

コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうフシグロセンノウ!初見ホウライアオキ~京都府立植物園2020年7月中旬(4)

2020-07-27 05:20:23 | 植物

今日は生態園の残りのお花(=ユリと紫色以外)をご紹介~

タイトルにもしましたが、フシグロセンノウ(ナデシコ科センノウ属)が咲き始めていました。
例年六甲高山植物園で8月に見ることが多いのですが、今年はどうも県境またいで見に行く気にならず・・・
と思っていたら、早々と府立植物園で見られてラッキー♪
日本の固有種で本州・四国・九州の林下に咲きます。
かくいう私も一度だけ比叡山で見たことがあります。
どこから見てもこのオレンジ色は目立つので、盗掘などが心配ですね。
色だけではなく、花の表面のラメのようなキラキラがとっても綺麗です。


めっちゃ咲いていました。年々咲く範囲が広がっています。
ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)。


ヌスビトハギ(マメ科ヌスビトハギ属)は私の中では普通の草なのですが・・・
最近のアレチヌスビトハギの台頭のせいか、ちゃんと名札を付けて栽培されていました。
種はご存じ盗人の足袋型。


隣でやたらと目立っていたこの実は、ご存じヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属)。
花はあれほど清楚な白なのに、実の毒々しさとのギャップは何?
この写真のやる気のなさは何?(笑)


こちらも「今咲いている花」のイチオシのひとつ、ミヤマイラクサ(イラクサ科ムカゴイラクサ属)です。
緑一色で一見地味ですが、下の方の雄花、上の方に放射状にのびる雌花の形が特徴的。
ちなみに、葉が展開する前の茎は山菜として食べられ、高評価だそうです。
イラクサといえば、トゲに刺されて腫れ上がったことがあるので、印象が良くないのですが・・・

本日ラストのこの花は・・・これこそ初見の花。
サイズはとても小さいのですが、独特な質感に惹かれました。
ホウライアオキ(キョウチクトウ科インドジャボク属)です。
ベトナム、中国南部原産・・・ってなんで生態園なのに外国産!?


ということで、今回の京都府立植物園植物生態園はここまで~
残りの花たち、まだ続きます。

【撮影:2020/7/18 京都府立植物園】

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする