なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2019年9月

2019-09-30 05:20:54 | 道草日記

9月に入ってぶり返した残暑・・・
8月終わりに涼しいなんて思ったのもつかの間、35℃なんていう日もありましたね。
中盤は打って変わって涼しくなり、今度は最高気温21℃などという日も。10月間近になると、またもや暑い日々‥
お天気にも翻弄され、道草もちょっとお疲れ気味です。
草むしり、草刈りが徹底的にされた場所もありましたが、秋ならではの植物も・・・
さて、どんな花がでてきたでしょう。

 〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は9月に今年初見 だったもの
・アオツヅラフジ
・アカカタバミ
・アキノノゲシ  ☆
もうすっかり原稿も出来上がったときに、咲いているのを見つけました!
大好きな花なのであわてて追加。


・アレチヌスビトハギ ☆
9月、一番沢山咲いていた道草はこの花だと断言できます。
写真は一般的なピンクの花と、近くの公園で咲いていた白い花の2種類です。
白い花はここでしか見たことがありません。この写真を撮った翌日、見事に除草されていました・・・





・イタドリ
いつのまにか花が咲いていました。


・イヌタデ
・イヌホオズキ
まだ咲いています。
 


・エノキグサ

・オシロイバナ
・オニタビラコ
・オヒシバ

・カヤツリグサ
・キツネノマゴ ☆
・クズ(花)☆
葉っぱ帝国でしたが、ぼちぼち花も咲き始めてきました。
甘すぎる匂いは好き好き・・・


・クワクサ
・コニシキソウ

・コマツヨイグサ 
・ザクロソウ
知らないうちに増えていました。あちこちに花の咲いた後の丸い実が目につきます。


・スズメノヒエ

・スベリヒユ  
・セイタカアワダチソウ(蕾)
・セイヨウタンポポ
・チョウジタデ ☆
ママコノシリヌグイ同様、田んぼの脇に生えていたので、ちょっと反則ですが・・・
初見なので、仲間入りさせました。


・ツタバウンラン
・ツユクサ
ツユクサの勢力も衰えませんね~可愛いので何度でも撮ってしまいます。


・トキワハゼ

・ナガエコミカンソウ
・ニシキソウ ☆
先月「ハイニシキソウ」でご紹介した草ですが、写真を撮ってよくみると少し違うようです。
茎に毛がなく、全体がすっきりしています。
実に毛がないことが決定打だそうですが、今のところ花のしぼんだ後にも毛が全くないので、多分合ってると思います。
ニシキソウ属唯一の国産だそうですので、ちょっと嬉しいです。


・ニラ
どんどん野生化・・・


・ノアサガオ
・ノゲシ
久々に綺麗な花を見ました。


・ハゼラン

・ハマスゲ
・ヒメジョオン
少し弱っていましたが、9月になってまた少し元気になってきたようです。


・ヒメツルソバ
 

・ヒメムカシヨモギ 
ザ・雑草の代表格ですが、わりと可愛く咲いていました。
オオアレチノギクに比べると、総苞から舌状花が覗いているのが特徴だそうです。


・ヒロハホウキギク ☆
・ヘクソカズラ(サオトメバナ、ヤイトバナ)
・ママコノシリヌグイ
どんどん伸びて花が沢山咲いてきました。


・マメアサガオ(ピンク、白)☆
線路の金網にびっしりのピンク。


線路の脇をはい回る白・・・


・マルバアメリカアサガオ
この写真は金網ですが、線路わきも大好き。まだまだ元気です!


・マルバツユクサ
あまり見かけないツユクサですが、一度増えだすと手が付けられないようです。


・マルバルコウソウ
ついに通勤路にも現れました。


・メヒシバ

・メリケンカヤツリ
・メマツヨイグサ
・ヤブガラシ
虫たちが大好きな花、まだまだ咲いています。


・ユウゲショウ
一時いませんでしたが、また見つけました!
草刈りされた後の二度目の登場です。


・ヨモギ

・ランタナ

〇葉、芽のみ
・アカザ
・オカタイトゴメ

・オッタチカタバミ
・カタバミ
・カニクサ

・カラムシ 

・コスモス
・コセンダングサ
・シロザ
・スギナ

・ススキ
・スミレ

・セイタカアワダチソウ
・チドメグサ  ☆
・ドクダミ

・ムラサキカタバミ
・メリケンカルカヤ

〇実、種、終わりかけ
・アメリカオニアザミ
・アレチヌスビトハギ(実)☆

イヌホオズキ
青い実みっけ!


・イノコヅチ ☆

・エノコログサ
・カゼクサ
・ギシギシ

・コニシキソウ
・コミカンソウ
やっと赤い実を撮れました。通勤途中なので、ボケていますが・・・


・ザクロソウ(実)

・チチコグサモドキ
・トゲヂシャ
・ナガエコミカンソウ(実)
・ハイコニシキソウ 
・ヤブガラシ(実) 
・ヨウシュヤマゴボウ(実)  

以上、今月はのべ83種類!
最高新記録です!
やはり少し涼しくなって、夏に草刈りされた草が再度生えてきたことと、秋の花が咲き始めたことが大きいと思います。
みなさんのご近所のお花と同じのがありましたか?
最後におまけ。
基本道草図鑑は草本を中心にしていますが、実際は縁石の隙間などからエノキ、センダン、ナンキンハゼなど木も生えてきています。
今回初めてこんな木を見つけました。
花が咲いていたので特別出演!(虫にくわれてボロボロですが・・・)
クコで~す。



(おわり)

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マメ科・ヒルガオ科のつるだらけ~宇治川下流散歩2019年9月(2)

2019-09-29 06:46:13 | 植物

一番見たい景色はもう見てしまった・・・
とはいえ、まだ時間は早いし、目的地の隠元橋までそれほどの距離ではないので1時間もあれば楽勝。
ということで、他の花たちをみながら下流に向けて出発です。
いつの時期もそうですが、特にこの時期目につくのがツル性の植物・・・
その中でも宇治川畔に君臨しているのがマメ科とヒルガオ科です。
まずはマメ科から・・・

今回初めてこんなに繁殖しているのを見かけました。
ツルマメです。マメ科ダイズ属。日本全国に分布します。



ツルが絡まってぐっちゃぐちゃになっていました。

 

もう一つのマメ科は、堤防で一番の勢力を誇っているクズ。
マメ科クズ属で日本全国に分布し、世界中に帰化しています。
クズはこんなに沢山生えてるのに、本くず粉はどうしてあんなに高いのでしょう。
きっと根っこが深いので、収穫してでんぷんを取り出すのが大変なのでしょうね。



甘~い香りですぐに分かります。ちょっとべたつく感じの香りですね。

 

お次は、こちらも最盛期のマメアサガオ。おっと、マメって付いてるけどここからはヒルガオ科です。
北米原産の帰化植物。サツマイモ属です。



ピンクの花もありますが、左岸で見かけたのはなぜか白が主流。蕊が赤紫なのが特徴です。

 

同じくヒルガオ科で最近あちこちで見かけるようになった、アメリカアサガオ。
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、こちらと次のマルバアメリカアサガオも、サツマイモ属です。
葉が普通の観賞用のアサガオみたいに三分裂しているので、最初にみたときは逃げ出したのかと思いましたが、花は小さいです。



少し小さいですが、葉っぱの形のわかる写真がありました。



でもって、よく似ていますがこちらは葉が丸いマルバアメリカアサガオです。
花を見ただけではほとんど区別が付きません。
生えている場所も近く、隣り合っていることすらあります。不思議!


      
こちらも葉の形のわかる写真を・・・



そして昔ながらのヒルガオも綺麗に咲いていました。
花茎にひれがなかったので、ヒルガオだと思います。
こちらはヒルガオ属、日本全国に分布する在来種です。



他にも、河原や堤防にはいろいろなつる植物が見られましたが、今日はこの二つの科に絞ってご紹介。
次回は、下流左岸散歩の最終回です。
さて、何が見られたでしょう?

(つづく)

【撮影:2019年9月16日 宇治川下流左岸】



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橋とともに・・・オオイヌタデなど~宇治川下流散歩2019年9月(1)

2019-09-28 05:21:49 | 植物

恒例の早朝宇治川散歩、最近は宇治橋より上流ばかり行ってるので、今回は下流左岸を歩いてみることにしました。
電車で京阪宇治まで行き、そこからのスタートです。
例によって9時には家に戻らないといけないのですが、スタート時間が7時半だったので、楽勝!
・・・とその時は思いました。あんなことになるとは全く思いもせず・・・

さて、左岸を選んだのは、今の時期多分咲いているあの花たちを見に行くため。
早速宇治橋西詰から高水敷に降りてみます。雲一つないいいお天気。向こうにJRの鉄橋が見えています。



目的その1は、左手の土手に咲いているはずの、最近売り出し中のこのお花をみるため。



よかった!ちょうど満開です。ヤノネボンテンカ(アオイ科ヤノネボンテンカ属)。
観賞用に栽培されていたものが、最近逸出して野生化しています。

目的その2は、タデ科。
前に行ったときはいろいろ咲いていたのですが、今回はオオイヌタデ一種のみ。



それでも、宇治橋を背景に・・・



JRの鉄橋を背景に・・・
咲き誇る姿は、風情があります。おっと、私は断じて鉄子さんではありませんからね。



他にもこの辺りを見回すといろいろ。
少し終わりかけでしたが、ヒヨドリバナや・・・





カラムシなども・・・
JRの鉄橋と宇治橋の距離感はこんな感じです。



どこからか鳥の美しいさえずりが聞こえてきます。
キョロキョロ見回すと・・・イソヒヨドリの雌でした!



ほかにも川にはこんな鳥たちが・・・
いつもぼーっと立ち尽くしているアオサギちゃん。



烏の行水中のカラス・・・

        

カワウが何羽か競うように潜っています。写真を後からみてみると、セグロセキレイも写っていました。
今の時期のほぼフルラインアップ。

              

宇治川散歩はまだ始まったばかりです。もうこれで満足かも~と思いながら先に進みます。

(つづく)

【撮影:2019年9月16日 宇治川下流左岸】


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元興寺極楽堂~奈良散歩2019年9月(6)

2019-09-27 05:20:31 | お出かけ

朝9時前から歩き始めた奈良散歩、最後の元興寺極楽堂到着時点で午後3時過ぎ。
歩数はすでに2万歩超え。
ここ見たらもう一杯かき氷食べるぞ~と心に誓いつつ、中に入ります。



世界遺産・元興寺、創建は奈良時代初期の718年。
南都七大寺の一つとして繁栄しましたが、平安遷都に伴い徐々に衰退。
平安中期には「荒廃すさまじい」と言われるほど堂宇が朽ち果て倒れ、室町時代には火災で焼失してしまったそうです。
その時に焼け残ったのが、昨日の小塔院と、大塔・観音堂、そしてこの極楽堂・僧房だったとのこと。
その三寺院が残る形で、現在に至っています。

こちらが極楽堂(本堂)で、国宝に指定されています。
昔は横の禅堂(こちらも国宝)とつながって僧房だったそうですが、鎌倉時代に改築して今の形になったそうです。
なだらかな屋根が奈良らしく、おおらかでいいですね~



横に回ると沢山の石塔が目につきます。
これは「浮図田」と言って、まるで田んぼ稲のように石塔が整然と並んでいることから名づけられたそうです。
左奥に見える建物が、禅堂(国宝)です。



明治時代に極楽堂は荒れ果てましたが、戦後ご住職の尽力で復興が進んだそうです。
発見された数々の文化財を研究するための「元興寺文化財研究所」も設立され、極楽堂と僧房が世界文化遺産に指定されるに至りました。



本堂の屋根は飛鳥時代の瓦が一部そのまま使われています。赤い瓦がそうだそうです。



           

仏足石の前にお供えされたお花、暑さでしおしおに・・・玉ねぎかと思ったら、ザクロでした。



手水場に備えられたお花に秋の風情を感じました・・・



そろそろ傾きかけた日差しを浴びて灯りが点ったようになった花たち・・・







疲れを癒されました。
でもこれで終わりではありません!かき氷、かき氷・・・
とふたたびならまちに戻りましたが、行きたい店は長蛇の列・・・
よく考えたら、昼食はかき氷だけでした。何かお腹に入れなくては・・・
お肉屋さんの店先でコロッケをテイクアウトしてかじりながら帰りましたとさ^^;

       

最後に・・・市内各所からよく見える興福寺の五重塔です。
これで50mだそうで、元興寺の塔がかつて57mというのは、高い建物がなかった江戸時代には相当目立ったでしょうね。



(おしまい)

【撮影:2019年9月14日 ならまち】

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元興寺塔つながり~奈良散歩2019年9月(5)

2019-09-26 05:22:25 | お出かけ

暑いさなかかき氷もとめて彷徨いあるいた「ならまち」・・・
そもそも「ならまち」とは?
奈良の町やからならまちやん、てなもんですが、ひらがなで書く「ならまち」は、世界遺産 元興寺の旧境内を中心とする地域を指すそうです。
古い町屋が残る街並みを生かして、町おこしが行われ、今では押しも押されぬ奈良の観光地になっています。
そして、その元興寺ゆかりの場所もこの地域に点在・・・

この崩れかけた土塀。入ってみることにしましょう。



すっきりした街並みから一歩中に足を踏み入れるとうっそうと茂った木々に、ぼうぼうに伸びた草・・・
寂れた某院のイメージといえばいいかも。
その中にポツリ、ポツリと咲く花あり。今年初見のクコの花も心なしか、色が薄い・・・

 

なぜかベンチや椅子がところどころに置かれています。
サクラの木も多いので、案外地元の人の憩いの場所なのかもしれません。



さらに進むと、あれもう出口です。少し明るくなってきました。ハナシュクシャの強い香りが辺りに漂っています。

 

さて、ここはどこ?と思って振り向くと、元興寺小塔院跡の標が・・・なるほど!
改めてネットで調べてみると、桜の穴場スポットなんだそうです。
春はいいかもしれませんね~



ということでさらに古い街並みを歩いていると・・・



また元興寺ゆかりらしき場所を発見!塔の跡だそうです。早速入ってみます。



白毫寺の萩はまだまだ咲いていませんでしたが、こちらの白萩はかなり咲いています。日当たりの関係でしょうか。



 

こちらはかつて広大だった元興寺境内の東に位置し、最初にご紹介した小塔(西塔)と対になっていたようです。
特にこちらの大塔は高さが57mもある五重塔で、江戸時代までその威風堂々たる姿で名所となっていたそうですが、
安政6年(1859年)の大火で焼失。今はその基壇を残すのみとなりました。
その基壇、横から写したら全然何かわからない・・・



同じく焼失した観音堂を再建した本堂(左)と、よそに移したら夜な夜な鳴動するので元に戻したという伝説のある「啼燈籠」(右)

 

コスモスはたった一輪だけ・・・



ハギは沢山・・・



 

東西の塔の跡地、結構楽しめましたが、疲れも限界に近づいて・・・
重い足を引きずって、元興寺(極楽坊)に向かいました。

(ながながと読んでくださってありがとうございます。あと一回続く・・・)

【撮影:2019年9月14日 ならまち】

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