なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2018年10月

2018-10-31 05:09:53 | 道草日記

一ヶ月のたつのは早いもので、今日は10月の道草記録です。
いつもと同じで、10月10日、11日、15日に主として通勤途中で観察した植物です。
一時期少なくなったかと思いましたが、下旬になって新たな花も見られましたので、そちらも盛り込んでいます。
(写真はありませんが・・・)


〇花が咲いていたもの(五十音順、以下同様)

・アキノノゲシ
通勤途中、植え込みの隙間で咲いていたのを見たとき、思わずキャッと喜びました。


・イヌホオズキ
・イノコヅチ
なんとかイノコヅチかもしれませんが、区別できないので「イノコヅチ」としました。


・オシロイバナ
・オッタチカタバミ(実もあります)
・オニタビラコ
隙間専門。


・カヤツリグサ
・キクイモ
線路の中で咲いていたので、多分野生だと思います。


・コセンダングサ(側溝の網の下から生えてきて花が咲いていました)
・コマツヨイグサ
・シマスズメノヒエ
遠めに黒い粒々に見えていたのは、花(葯と花柱)でした。


・シロツメクサ(また咲いてきました)
・ススキ
・スズメノカタビラ
・セイタカアワダチソウ
中旬、線路に咲き始めました。
今はあちこちで黄色い群落を作っています。


・セイバンモロコシ
・センダングサ(実もあります)
・タマスダレ
家の中に飽き足らず、外に出て行くタイプ。何箇所かで見かけました。


・チヂミザサ
・ツユクサ


・ハタケニラ
一時期なくなっていましたが、涼しくなって復活しました。


・ハナカタバミ
こちらも家の中から外にお邪魔して咲いていました。


・ヒメジョオン(花のサイズは小さくなりましたがまだまだ咲いています)
・ヒメツルソバ(涼しくなって花が増えてきました)
・ホトケノザ(下旬に咲き始めました)
・ノゲシ
こちらも猛暑の間は葉だけでしたが、最近またあちこちで花を見かけます。


・ノジスミレ(一輪、花発見!)
・ノボロギク(下旬に咲き始めました)
・マメアサガオ
ピンクの花がグリーンカーテンを作っていた場所は一日で全部抜かれてしまいました。
こちらは別の場所でまだ白い花を咲かせていましたが、今はもう実になっています。


・マルバルコウソウ(中旬にはまだ咲いていましたが、今は見えなくなりました。)
・ミチタネツケバナ(下旬に咲き始めました)
・メリケンカヤツリ
・メリケンカルカヤ
・ヤブガラシ
しぶとく咲いています。まだまだ元気です。


・ヨメナ
葉に毛がなく、鋸歯が粗いのでヨメナだと思います。ひっそり一輪植え込みの下で咲いていました。


・ヨモギ
・ランタナ


〇葉、芽のみ

・アカカタバミ
・アメリカフウロ
・ドクダミ
・ヘクソカズラ
・ムラサキカタバミ
・スベリヒユ


〇実、種、終わりかけ

・アレチノギク
ヒメムカシヨモギより花が大きくとっくり型なのでアレチノギクとしましたが自信ありません。
遠めには少し汚れたような色に見えますが、アップで撮ると意外な美しさが・・・


・アレチヌスビトハギ
・エノキグサ
・エノコログサ
・オッタチカタバミ(花もあります)

・オヒシバ
・カラムシ
・コニシキソウ(少し葉が赤くなってきています)
・コミカンソウ(少し葉が赤くなってきています)
・センダングサ(花もあります)
・ナガエコミカンソウ
まだまだ元気に可愛い実をつけています。


・ヒメムカシヨモギ
・メヒシバ


以上54種類、前回より増えていました。
涼しくなったので、一時見かけなくなった春の花がまた咲き出しているのが目立ちました。

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折れた木たち・残った木たち~私市植物園 10月 (3)

2018-10-30 05:14:25 | 植物
被害が大きかったエリアはまだ立ち入り禁止になっていましたが、入れるエリアでも台風の傷跡がそこここで見られました。
倒木を処理したと思われる切り株や、輪切りにしたような木など・・・

一方、「無事だったのね~」と抱きしめて肩を叩きたくなるような木々も沢山。
今日はそんな木の中からいくつかご紹介します。

まずは目に付いたのがこの光景。
中央に何本か並んでいるのは、あのスラッシュマツです。
よく見ると、上の方が折れて背が低くなっていました。



近づいて見上げるとこんな感じで・・・

          

背が高い分、風の影響を大きく受けたようです。
でも左手のサクラの木は特段の被害がなかったようで、紅葉が始まっていました。






マツのエリアから下に降りるとそこはユリノキ広場。
まずは、イイギリの赤い実が出迎えてくれました!



すごく背が高いのに元気に天辺のほうまで赤い実をつけていました。

        


近くにあった、この倒れた木の根っこ。



あのセコイアの巨木がなんと根こそぎ倒れてしまったようです。
隣には、難を逃れたセコイアが・・・

        

見上げる巨木代表のセコイア、まさか倒れるとは思っていませんでしたが、案外風には脆かったようです。


そして変わらぬメタセコイアの巨木群・・・



この景色、一本なくなっても変わってしまうと心配していましたが、無事な姿をみられて良かったです。


メタセコイアとラクウショウの並木道です。




右手には春に優しい白い花を一面につけるカスミザクラと祠・・・
この一帯は、仏様が守ってくださったのかもしれません。




つづく・・

<撮影:2018年10月21日 大阪市大理学部附属植物園にて>






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今年も秋桜と出会えました!~私市植物園 10月 (2)

2018-10-29 05:17:20 | 植物
オープンしているエリアが少ないので見るところがないのでは・・・
そんな心配は全く無用でした!

一番嬉しかったのは今年はもう見る機会がないと思っていたコスモスに出会えたこと。

説明はいらないですよね。
まずは、入り口に近いエリア1のコスモス・・・







白いコスモスのうなじアップ。




全体はこんな感じ。それほど広くないけど、光を浴びて輝いていました。




後ろに見える黄色い花。
毎年コスモスと一緒に咲いているハネセンナ。
南米・熱帯アジア原産、マメ科カワラケツメイ属。
別名ゴールデンキャンドル。





後ろに見えているのはススキの仲間・・・
名前は・・・HPの開花情報で調べてみると・・・
Cortaderia quilaですって@@;
Cortaderia属は和名ではシロガネヨシ属。もっと言うと、パンパスグラスのことなんですって。
見た目違いますが・・・
別の場所でススキと競演。



光が綺麗!








さて、コスモスに戻ります。
第二のエリアはクスノキの向こう。
こちらの方が大規模ですが、もう日が傾きかけており、上手く撮れませんでした。



         

クスノキが左奥に見えています。




あのクスノキの巨木、少し枝が折れていましたが無事だったようです。
ホッ!




とりとめのない投稿ですみません・・・









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ラクウショウの森に二胡の響き~私市植物園 10月(1)

2018-10-28 07:14:46 | 植物
もう先週になりますが、大阪府交野市にある大阪市大理学部附属植物園(通称、私市植物園)に行ってきました。
ここは自然の山を生かした樹木の植物園で、木好きなつみかんの聖地のようなところです。
ところが、その植物園が9月初めの台風21号で非常に大きな被害を受けてしまいました。
折れたり、倒れた木は300本以上に及んだそうで、「山そのものが植物園」という地形が復旧を阻んでいるそうです。
(同じように、京都の山も今ほとんどのトレッキングコースが、立ち入り禁止の状態だそうです。)

職員の方々が一丸となって復旧を進めるとともに、入り口近くのわずかな場所ですが公開が再開されました。
今回、ようやくその様子を見に行くことができました。

朝の用事を済ませて植物園の入り口に着いたのが13時過ぎ。
あれれ、ひっそりしていると思いきや、大勢の人が植物園の中に入っていきます。
「何かあるんですか?」と受付の方に伺うと、「1時半から二胡のミニコンサートがあります」とのこと。

なんとラッキー!
二胡のちょっと物悲しいような調べは、なつみかんの大好物です。
しかも、あのラクウショウの妖精の森で行われるとのこと。
これは行かねば、ということで、ラクウショウの森に急ぎました。
よかった!一見したところ、大きな被害はなさそうで、木漏れ日を浴びてまだ緑の葉も、気根も光っていました。



気根の向こう側に見えるのは、メタセコイアの巨木の並木です。



        見上げると・・・

        


パチパチ写している間に準備も整い、コンサートが始まりました。
中国の歌、日本の童謡、ジブリの歌、西洋のクラシック音楽など、およそ1時間堪能することができました。
ジャスミンティーのサービスもあり、来年も是非行きたいと思いました。

巨木の下の演奏




              後ろには、水に映るラクウショウ
 
              


地面には緑のゴルフボールのようなラクウショウの実が沢山。



              この実、うっかり素手で触らないように。茶色く見えている樹脂は、古い油と同じく手に付いたら絶対取れません。

              


被害がないと思ってましたが、裏に回るとこんな光景も・・・
かなり片付けられていましたが、何本か倒れてしまったようです。




となりのユリノキ広場の脇に群がって生えていた緑の若木。
最初何の木か分からなかったのですが、葉を見て分かりました。
ユリノキです!
再生の物語もみられてよかったです。








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木と鳥と蝸牛と~宇治川10月散歩(8)

2018-10-27 06:09:01 | 植物
こんにちは!
昨日までは宇治川でみた草花をご紹介しましたが、今日は木や鳥の姿をお見せしたいと思います。
まずは、下流で見られたナンキンハゼ(トウダイグサ科ナンキンハゼ属)。
ポツポツと紅葉が始まっていました。



青い実に混じって、ポップコーンのように弾けた白い実も・・・



宇治橋上流、川沿い左岸を進むと、お馴染み、鵜飼のウ(ウミウ)の小屋の上には・・・
いつもお馴染みのアオサギです。時々観光船にもお邪魔しています。



ウの小屋の近くには沢山の人が集まって川を見下ろしていました。
対岸にいた私からはよく見えません。
そのうち、小屋に上がる階段に、可愛いウミウの姿が現れ、階段を上り始めました。

 

最後の一段はえいやっ!
一番上には餌を持った鵜匠のお姉さんがいます。
よく見たら、ウにはリードならぬ、鵜飼の紐がつけられていました。
鵜飼の訓練中だったようです。

 


下流の方ではカワウがノンビリくつろいでいましたが、ウミウはお仕事があって大変です。




さらに上流に進むと、こんな実、あんな実・・・

アキニレ(ニレ科ニレ属)
少し湿気た場所が好きなアキニレは、この翼のある実をどこにでも飛ばしてあちこちに芽を出しています。




トウカエデ(ムクロジ科カエデ属)
中国原産の庭園や公園木でしたが、それこそあちこちに勝手に生えて結構な大木になっています。






この実は、ヌルデの実。
写真はいま千ですが、微妙に色合いの違うパステルカラーの実が綺麗でした。



青い水に映える2本の木。
手前が黄葉の始まったエノキ、向こう側がこのヌルデです。




アカメガシワにはカタツムリ・・・




のどかな川辺に、キーキーキチキチ、甲高い鳴き声が聞こえてきました。
これは・・・じっと見ていると、小さい鳥が飛び出してきて・・・
電線にとまりました。
やっぱりモズです。小さいのに精悍な顔立ち。



今日もありがとうございました。
これで本当に宇治川散歩は終わりです。
ようやく明日から大阪市大理学部附属植物園の様子を出していきます。







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