のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

眼が不自由でも 介護でも 歌は生きている

2014年01月30日 10時55分13秒 | ボランティア

あの方は眼が見えないから 後ろのほうでも良いのです
車椅子で集る大勢の奥の方 私が書いた模造紙の歌詞が見えるか聞いた
歌の時間が楽しみで 集る方も多い 後の方は私から遠い

字が良く見えない方は 記憶で歌ってね 思い出すことも大切なことです
時には フフフでも ラララでもいいんですよ~と私が言う
うたごえの様に冊子も考えたが 手に持てない方も多い



昨日の施設は入所の方が多く 各フロアからスタッフさんが連れて来る
殆どの方が自分で動けない方だから 当然 車椅子で押されてくるのだ
エレベーターが2台あるが 少人数でいっぱいだから集るまでも時間がかかる

始まるまでの時間に みんな待っているので 私が飽きないように曲を弾く
思いついた曲を適当に演奏しているが 終わったら拍手したり口ずさむ
数曲は この時間に弾くだろう この曲知っている?とたまには声を掛ける

終わりの時間も 順番に来た順と逆に少しづつ離れて行く
全員が行くまで かなりの時間を要するのだ
それでは 一旦ここで締めますね と区切りはつける

ハイ 居残り組は まだ これからも歌いましょう
私も学校で 良く居残り組だったんですよ これも楽しいですね
皆さん 笑いながら歌い 部屋へ帰る順番を待つ

一人 二人と 少しづつ消えて行く
ひたすら順を待ち スタッフさんが車椅子を押して行く
サウンドオブミュージックに こんな消えていくシーンがあったっけ・・・



眼の殆ど見えない女性が二人居る
昨日は何故か最前列に位置した 私も気にしながら歌の時間を進める
当然 模造紙の歌詞を見るではなく 眼も開かない

曲を替えるたびに このお二人を見る
知っているだろうか 歌えるだろうか 
歌うのは 童謡唱歌 懐メロの範囲内である

最前列に居ても この方たちの歌声は聴こえて来ないが 確かに歌っている
すごい記憶力だと感銘する 眼が見えないだけに こうした感性は鋭い
歌っている様子は 穏かな表情で やはり心で楽しんでいるのだ



一度だけ 全盲の皆さんを バスツアーを組んで案内したことがある
この方たちは 歩くことは出来る 勿論 ヘルパーさんが着いて来た
景色も見えないが それとなく聞くと 空気が違う 風が違うと言っていた

昔なら旅に出るなんて 考えられないことだと喜んでいた
でも案内する方は どう表現するか かなり言葉に気を遣った
山も町も 花も乗り物も 見えないのである

それでも活気はあった 日帰りだが温泉も入った
ヘルパーさんが女性なら さすがに男性の風呂には入れない
私が4人ほど順に入れた 脱衣も 浴槽も 洗い場も 転ばぬように

更には この方たちの為に 改めて歌の会を催した
演歌が多かったが 最新の歌もあり 私を驚かせる
音感が確かだから 間違えないように私の方が緊張したものである



昨日の女性は 更に介護と言うハンデを負っている
大変だろうけれど 惨めとか 可哀想とか そういうことは感じさせない
歌が心の中で生きている 歌が明るくもするし 会話の仲間も作る

進んでこういう会に出る姿勢が 生き方の明暗を分けると思う
何で 私だけがとか 自らを痛めたり 被害者意識をも持つ方もあろう
自分を受け容れ その中で 明るい光を目指して生きる強さがある


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