のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

北大 17

2009-09-07 | 小説 忍路(おしょろ)
ホテルに帰ると10時を過ぎていた。幾分迷いながら里依子の寮に電話を入れた。もしも帰っていなかったらどうしよう、今だ心に決めかねていたために、私は祈るような気持で受話器から響く呼び出し音を聞いていた。  里依子はいた。電話に出た女性の声に彼女の名を告げると、その女性は大きな声で里依子の名を呼んだ。そして里依子の声が受話器から聞こえてきた。  彼女は寮に8時頃に帰ってきたということだった。   . . . 本文を読む
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