のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

道立近代美術館 12

2009-09-22 | 小説 忍路(おしょろ)
 有島武郎の『生まれいずる悩み』は、中学生の頃に読み、高校で再読し、成人を超えて絵を描き始めてから、行き詰った心に救いを求めて三読した。  何よりこの主人公の、自然を有りのままに愛する姿に惹かれたのだ。そして少し成長してからは、生活に押し流されながらも、自分の内心の喜びをごまかすことの出来ない主人公に共感した。  厳冬の雷電峠の雪原に踏み込み、雪に覆われた山に向い、食も忘れて激情のままにその山を . . . 本文を読む
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