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藤沢周平『三屋清左衛門残日録』1992・文春文庫-老いることと生きること

2024年05月08日 | 小説を読む

 2019年5月のブログです

     *

 藤沢周平さんの『三屋清左衛門残日録』(1992・文春文庫)を再読しました。

 久しぶりでしたが、堪能しました。

 やはりいい小説です。

 この小説も、テレビドラマを観たのがきっかけで読みました。

 嫁役の南果歩さんがとても可愛かったのを覚えています。

 その後、原作を読んだのですが、すばらしい小説で、それがきっかけでじーじは藤沢周平さんの小説をたくさん読むことになりました。

 さて、本書、おとなの小説です。

 おとなというより年寄りの小説かもしれません。

 しかし、物語は結構、現代的で、描かれる主題は、例えば、組織で、あるいは、社会で、生きていく、とはどういうことか、と問いかけてきます。

 そして、そこに、男女のことがらが絡み、人として生きることとは、ということも出てきます。

 出てきますが、当然、正解はなく、様々な生き様が描かれます。

 若い人には少し時間が必要な物語かもしれませんが、青年期後半くらいからなら理解できるのではないでしょうか。そんな小説です。

 周りに流されずに、真摯に生きていきたい、という人にはぴったりの小説ではないかと思います。      (2019.5 記)

 


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2 コメント

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三屋清左衛門残日録 (narkejp)
2021-08-21 15:30:01
藤沢周平の名作ですね。何度読み返しても味があり、そのたびに新鮮です。以前の感想記事ですが、
再読:https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/2ff0cb9828713ec4cfd8e07b7007aad0
再々読:https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/27caf2e0411a3650b945d29b811cf16d
よろしければ、読んでみてください。
コメント、ありがとうございます (どさんこじーじ)
2021-08-21 16:10:29
以前のブログを読ませていただきました。読みが深いなあ、と思いました。
吉村昭さんについてのブロブも良かったです。
真面目な小説をきちんと読まれる姿勢がいいな、と思いました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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