葬儀社の人間として25年を超えたが、この仕事も何の仕事も・・・これでいいという物はない。
私自身 人から・・・「あなたは葬儀の仕事を通して何を得ましたか・・・」と聞かれれば答えに窮するであろう。
一昔前は・・・葬儀の仕事で儲けてビルでも建ってやろうとか、外車を購入しようとかなどの愚かな?考えばかり先行して、漠然たる目標に一喜一憂していた。
年齢を重ねるごとに保守的になったかと思えば、ある時は思いつきで浮かんだ発想に猪突猛進したり、いまだに自分自身の人生に満足な回答を得たことがない。
しかし考えてみれば、その様な自分でも・・・何とかここまで生きてこられたのである。
私の持論は・・・人間は必要とされる存在であれ・・・である。
これは葬儀社生活の中で得た教訓である。
今日の新聞に広陵高校の二宮理事長の訃報が掲載されていた。
どんなに功績のある人でも、死は約束のようにやってくる。
そこには・・・「お疲れ様でした。あなたの人間としての役目は、これをもって終了でございます。」とのお告げに似たようなものがあるのだろう。
試行錯誤の毎日ではあるが、私の葬儀社生活で得た教訓かもしれない。