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いい死・・・旅立ち

2010年06月13日 08時22分41秒 | お葬式

昨夜サスペンスドラマのタイトル・・・

山口百恵の・・・いい日旅立ちを、もじったのであろうが、思い出したことがある。

あれは・・・今から20年以上前のこと

ある10代の男の子が交通事故で帰らぬ人になった。

その葬儀の準備の最中・・・私の父が「レコード店で、昴といい日旅立ちの曲のみ入ったテープを買って来い・・・」と言った。

早速その晩、食卓で家族全員で聞きいった。

すると父が・・・「昴は、明日の葬儀では開式前に流し、いい日旅立ちは・・・最後のお別れから出棺まで通しで流そう・・・」と言った。

 

当日・・・小雨の降るあいにくの雨模様であったが、多数の参列者が故人を見送りにきた。

若い人が亡くなると、当然のことではあるが、予想を超える参列者が会葬される。

私は父の指示とおりにテープを流した。

出棺時・・・いい日旅立ちのメロディを最大の音量にした瞬間・・・多くの会葬者が大粒の涙を流した。

 

後日・・・集金にお伺いしたとき、当家から 「あの、いい日旅立ちは本当に良かった。お願いしたわけでないのに、誰が考えてくれたのですか・・・」と聞かれた。

「あれは・・・うちの社長が考えました」と答えると、当家の方は本当に感謝してくれた。

(その当家とは・・・いまでも交流がある。)

 

昨日・・・サスペンスドラマを見ながら、このことを思い出した。

 

世には、いい死などないが、人間として立派に生きた最後に死があるなら・・・いい旅立ちをしたいものである。