先日、高校のPTAで、OB会(PTAのですよ)との懇親会がありました。ありましたというか、やりました。
毎年、学校の文化発表会では、PTAが豚汁を作って学校の生徒や教職員のみなさんに振舞う慣習がありまして、このときにOBのみなさんに手伝っていただいています。
そんなこともあるので、懇親会で現役とOBとで親睦を深めようというのがこの会の狙いなんです。
みなさん、卒業してもやはり苦労は絶えないようで、大らかな目で見つつ、心配もするといった様子。お子さんが卒業したから「はい、それまでよ」という関係ではありません。交流する深さが違います。
卒業前後の現役世代の悩みは、やはり目前のこと。今の社会に馴染むのが大変だというのが多いですよね。就職となればなおのこと。学歴だの、礼儀だの、いろんなハードルもありますが、それ以前に、人間らしく働ける職場のなんと少ないことか。
OBのお子さん方は、就職したものの、「自分には合わない」と辞めてしまい、心配しているとか、大学に入ったはいいけど、卒業できるのか心配とか。
みなさんの思いは、我が子可愛さゆえのもので、誰も同じことだと思います。それにつけても、自分の道を探し出す機会に恵まれないまま、就職や進学を迫られる年齢に達してしまう子らは不幸だなと感じます。いや、子どもたちが悪いのではなく、そんな機会が与えられない社会に問題があるんです。
私も職を変えたクチです。常に「別のやりたいこと」「生きる道」を探して、今の職にたどり着いています。向き不向きで言えば、多分向いていないと思いますが(笑)。
だから、子どもたちに覚えておいてほしいのは、自分たちがその気になって、同じ想いの人と力をあわせて行動すれば、今の世の中を住みよくすることだってできるということ。
「今の世の中がこんなものだから」と、自分の人生をあきらめないでほしいと思います。「周りも同じだから」自分も我慢する?不満を抱えたままで?いやいや、それは解決しましょうよ。と言いたいです。
みなさん、社会の主人公なんです。自分の人生の主人公でもあります。以前読んだ漫画の名言があります。「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」。