人道
久しぶりの更新です。
今朝、NHKのニュース番組を見ていたら、北朝鮮の人権侵害についての国連の報告について報道されていました。拉致についてもそうですが、政治犯、思想犯への虐待についてつぶさに報じていました。
そうした人権侵害、人権無視の行いに、指導的役割を果たした金正日氏が、対外的には「一部の者が英雄的精神でやったもの」と、自らの関与を否定していたことも報じられました。
北朝鮮のこうした行いについて擁護する気も余地もありません。ですが、これをもって「社会主義・共産主義」だと誤解させる報道や流言には「待った」と言いたい。
彼らが自国のことを「社会主義・共産主義」と自称しているからといって、その性格が本当にそうなのかは全く別の問題です。少なくとも、社会主義を名乗るなら、民主主義が徹底していることが大前提でなければなりません。
ひるがえってみれば、日本は首相が「民主国家」だと言っていますが、本質的に民主主義が実現していないことは明らかではないでしょうか。秘密保護法を強行し、主人公たる国民に秘密を持つことを許すような政府が、「民主主義」を語るなど片腹痛い。
人権をめぐる問題も同様です。生活保護受給者を攻撃し、高齢者を攻撃して、年金の給付や生活保障の最低ラインを引き下げる。国保税を払いきれなければ、すぐに差し押さえ。年金から差し引くというのですからたまりません。あるお役人は「保険制度だから保険料が払えなければ受けられないのは当たり前」と平然と言ってのけました。テレビで、です。
このお役人には、国民健康保険制度の根本的な理解が足りません。「国民の生存権、基本的人権を国が守る」という基本的な仕組みが理解できていないのです。
こんな国が国民の健康で文化的な最低限度の生活を守ることもせず、「国防」に躍起になっている姿は滑稽です。となりの国のさまを見て文句ばかりいう姿はなお滑稽。
北朝鮮と日本、全然違うようで、実はとっても似てる国だと思うのは私だけでしょうか。