糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

コミュニケーション

2013-02-28 | 雑想

 そうそう、前橋市議選のさなかにあった出来事で、ずっと書こうと思っていたことがありました。

 

 私が総選挙で候補者をしているときに、角田よしかず渋川市議と行動していて、聴覚障害の方と角田市議が手話で会話しているのを見て感動した話は、以前書いたと思います。

 

 前橋市議選の最中、一人の男性が事務所に訪れました。氏名と住所を記帳していただき、話をしようとすると、その方は身振りで耳が聞こえない旨を伝えてきました。

 さて、困った。私の方も、身振りで手話ができないことを伝え、しばらく筆談で会話しました。

 

 その男性、選挙事務所としてお借りしている建物を建てた人の息子だということで、今回、期日前投票で中道なみ子に投票してきたということを伝えたくて立ち寄ったのだそうです。

 まあしかし、筆談のもどかしいこと。思いがあってすぐに伝えたいのに、書く速さがまったく追いつきません。少々疲れてきたころ、一人の男性が行動を終えて戻ってきました。はっと思いだしました。その人は確か手話をやれたはず。

 さっそく泣きつき、会話を交代してもらいました。私の方もやりかけの仕事があったので、そっちに戻ったのですが、その男性ともどうにか意思疎通が図れ、握手でお見送りしました。

 

 筆談をしながら、もどかしさと同時に、「聞こえる」ことのすごさを実感しました。

 

 その会話中、「私も手話を覚えたいと思っている」と伝えると、二人して、「実際に会話をしながら教えてもらうのが一番」とのこと。手話サークルがあることも教えていただきました。

 ちなみに、私を助けてくれた人は、勤めていた会社に聴覚障害者が入ってきて、一人でぽつんとしていたので、休憩時間などに話しかけ、手話を教わったのだそうです。そういえば、角田市議も「我流で」と言ってました。事務所へ訪れた男性の方は、あちこちの手話サークルで講師をしているとか。

 

 確かに、本やテレビでやるよりも、実際に会話のなかで教わる方が手っ取り早い気がします。私も少しだけ教わりました。「日本共産党」と、「わたしの名前は糸井です。よろしくお願いします」という言葉。

 

 どこにこんなチャンスがあるのか、わからないものですねえ。たったこれだけで、とても新鮮な喜びがあります。でも、もうひとつ、初めに教わっておくべき言葉があることを思い出しました。

 

 

 「手話はまだこれしかできません」。

 「I can't speak English.」みたいな話ですが。

 


県議会の傍聴

2013-02-27 | 日記

 県議会で日本共産党の伊藤ゆうじ県議が質問に立つということで、傍聴に行きました。

 雇用や景気対策に関する質問、いじめに関する内容が中心でした。いじめについては、私自身、我が子の経験もありますし、いろいろと思うところもありますので、興味を持って聞きました。

 

 いじめの原因について伊藤県議から問われて、教育長は、「多様であり、特定は難しい」としながら、「自分なりには」と前置きしたうえで、「思いやりのない子どもや、人のことを自分に置き換えて考えられない子どもがいる」という言い方をしていました。

 いじめは社会的に深刻な問題となっています。伊藤ゆうじ県議は、「社会の中で子どもが置かれている学力競争の不安や抑圧が根本だと見る」と発言しました。

 

 教育長の言う内容は現象であり、原因ではありません。

 政治の話をしていても、ときどき出くわすのがこういう考え方です。多くの人が「おかしい」「正しくない」と思っているのに、そのことが是正されない、なくならないということについて、そういうことを行った人のせいに矮小化してしまう考え。

 また、同時に真剣に考えている人の中にも、「おかしいと思う人が増えれば是正できる」という人はいます。これらはどちらも同じものの見方、考え方が根本にあります。

 こういう考え方では、現状をきちんと見極めることさえできません。「おかしい」と思うことは大切ですが、では、圧倒的多数の人が「いやだ」と思っている戦争は、なぜなくならないのでしょうか。

 人の行動には「動機」が存在します。「こう思ったからこういう行動をとった」ことになるわけですから、一見すると、「いやだ」と多数の人が思えばそのようになるはずだと考えるのは無理もないことですが、本当にそうはならないことを現実は示していますよね。

 

 一つ一つのいじめの背景にはいろんな要因があるため、根本的な問題がどこにあるのかを見つけ出すのは容易ではありません。が、「いじめる子が悪人だから」「いじめる子の親のしつけがなってないから」いじめが起こると考えるのは明らかに間違っています。

 社会の構造、現在の仕組みからいじめが起こる原因が発生していることは否定できないことと思います。

 大人社会にもいじめがあり、仕事が続けられなかったという話はよくありますし、パワハラやセクハラも立派ないじめです。

 

 いじめの問題を簡単に解決することが難しいことの一つは、その原因の根の深さ、背景の大きさもあると、私は思います。同時に、今いじめられていて、助けを必要とする子に対して、心身を守るための措置はすぐにでも必要です。そういう仕組みづくりもしながら、本当の民主主義の社会をつくる努力も必要だと思います。

 

 

 「だれもがいていい社会」とはすなわち、民主主義社会です。

 


公聴会に出ました

2013-02-25 | 日記

 『「利根川・江戸川河川整備計画(原案)」に対する公聴会』が行われ、応募した私は今日、午後1:00~公述しました。

 とっても緊張しましたよ。ええ。

 何しろ、その公聴会に応募したのが前橋市議選の真っ最中です。選挙でひーひー言っているさなかで、他のことに頭がまわらないままでした。で、公述は前橋市議選の一週間後なわけで。準備らしい準備を整える間もなく、国交省高崎河川国道事務所に行くことになったわけですから。

 で、河川整備計画原案って何なのか、また、一体何を話したのか、ということですが、大ざっぱにいえば、「八ツ場ダムを造りますよ」という原案なわけです。

 科学的には根拠が弱いことがさまざまな角度から指摘され、八ツ場ダムの建設を続ける理由などもうどこにもない状況なのに、なお続けようとするわけです。

 きちんと言ってやらなければ。...できたかどうかはともかく。

 

 場所は国交省高崎河川国道事務所です。行くとスーツを着た職員が大勢で待機してました。おおお。と一瞬ひるみそうになりましたが、まあそれは隠して受付手続きを済ませ、廊下を案内されて会場に入ります。

 報道関係者や職員がやっぱりスーツ姿でうろうろしている中、「公述人」の札が貼られた椅子に座りました。小さな会議室に正面左側には事務所の方々が座り、右側には公述人が座って意見を述べる机が、お互いハの字に置かれています。公述人の控え席は最前列。待っている間、いろんな思いが頭の中をぐるぐるしました。

 「なんだか、法廷に引っ張り出された証人か被告人みたいな感じだなあ」とか、妙な威圧感に近いものを感じながら、「考えてみれば、アウェーで意見するってことだよなあ」とか。

 

 

 候補者をやっていたときには、街頭宣伝で演説する内容にしても、割と自由度が高いので、原稿を作る作業もほとんどしませんでしたが、今回はそうはいきません。私はもともと文系で、理系の話って、自分なりに消化するのにも、とっかかりを得るのに苦労する方なんです。

 いいかげんなことを言うわけにもいきませんから、それなりに内容を吟味しながら話す必要があり、そうなれば原稿なしで話すなんて不可能だと考えました。

 私が話した内容を大まかに。

1.利根川・江戸川本川だけが対象の原案であり、支川も含めた計画案の策定が必要。

2.治水目標流量の設定が17,000㎥/Sは過大な数値であり、科学性に乏しい。

3.治水でも利水でも、八ツ場ダムの必要性がないことは明白。地質も脆弱である。

4.ダム建設よりも、堤防強化やゲリラ豪雨対策など、急がれる課題がある。

5.ダム建設自体が目的化していることが問題。公共事業の目的は国民の安全や利益を守ること。

...というところかな。

 

 公述でもふれましたが、昨年候補者としての活動をする中で、吾妻へ足を運ぶ機会が増えました。あるとき、間近でカモシカを見たときには本当に感激しました。

 よく知る人は、珍しくもないといった風情で「カモシカは好奇心が強く、ひょっこり出てくることがある。目があまりよくないので、逃げ出すのも遅い」と教えてくれました。

 後日、草津の栗生楽泉園付近でも、道路の真ん中にたたずむカモシカに遭遇しました。

 こういう自然が残っていることに感動しつつ、生態系の危うさや、大型公共事業によって人間が与えてきた国土へのストレスがいかに大きいかを感じました。

 

 まあ、こういうのを誰かに言わせれば、「感傷」であるというのでしょうが、私自身、モチベーションの大きな部分はそこです。

  「科学」は重要な要素であり、これを正しく貫くことは大切ではありますが、国交省の出す科学性の希薄な原案を科学で斬るための研究の動機が、こんなことだっていいんじゃないかと思っています。

 

 あ、そういえば、関東整備局の方は、「個人情報は伏せて内容を公開」って言ってました。建物を出るとき、朝日新聞の記者さんと上毛新聞の記者さんにも呼び止められ、「5区で立候補した糸井さんですよね?」と聞かれました。記事にする時には名前を出さないように言いましたが、ここでこんな風に書いちゃえばバレバレじゃないですか。

 

 

 

 

 ま、いいか。


自転車で

2013-02-22 | 日記

 自分の総選挙から前橋市議選まで駆け抜けてきましたが、駆け抜けたのは車で、この間私自身はほぼ自転車に触ることもできませんでした。

 太るし、その体で走ったりしたものですから、膝が悲鳴を上げまして。年明けから鍼灸院で少し治療してもらっていました。

 なんだか、「今年の抱負は痩せるんじゃなかったか」という指摘を受けそうな文章ですが、ご心配にはおよびません。あ、だれも心配はしてないのか。

 前橋市議選のお手伝いに行っている間、食生活がかえって改善されまして。野菜中心で量を控えめの食事が続いたら、今年の初めに計測したときと比較して4kg以上減っております。ふふふのふ。

 

 とはいえ、今は壁にぶちあたり、減りが悪い。これから運動も。とはいえ、膝に負担をかけられない。というわけで、リハビリの意味もこめて自転車にまたがりました。

 

 

 

 ロードバイクにいきなりまたがるのは不安があって、そういう「リハビリ」の意味もあったりします。おフランス車でございます。とはいえ、名前が冠されたというだけ。プジョー「コリブリ」の18”です。サドルは、自分のロードバイクに付けていた「アリオネ」という名前のもの。私のロードバイクの方は、より新しいこれが付いています。

 久しぶりに乗りましたが、いやあ気持ちいいもんです。屋内のジムにあるようなエアロバイクはちっとも楽しくないのですが、それは当り前。「ペダルを踏む」という行為が同じなだけで、性質はまったくちがいます。

 

 

 しばらくはこの自転車に乗って、体調や膝と相談しながら、ダイエットの〝壁〟を突破しようと思っています。

 

 天気や、その日の仕事の内容しだいで自転車に乗れない日も当然あるのですが、自転車、やっぱりいいですね。


...ぶはっ!!

2013-02-20 | 雑想

 大変ごぶさたでした。

 いやあ、くたびれました。

 何がって?前橋市議選ですよ。

 

 総選挙が終わって「やれやれ」と思ったのもつかの間、「通常業務」に戻ったとたん、年明けから前橋市議選のお手伝いです。毎日通いました。

 私がお手伝いに入ったのは市議団長である「中道なみ子」さんの事務所でした。

 前回、4年前の前橋市議選では、なんと0.179票差で当選した近藤よしえさんの方が大きな話題になったため、目立ちませんでしたが、実は中道さんもかなり危なかったんです。何しろ次点との差はわずか17票。そのときにも、私がお手伝いに行ってました。

 

 今回も大変な選挙でしたが、フタを開けてみれば、ほっとする結果でした。

 いつもこういうときに思うのですが、選挙にかかりっきりだと、息を止めてずっと潜水しているような気分になります。終わったときに水面から「ぶは!」と息継ぎをしたときと似たような気分になります。

 

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本共産党の地区委員会に常勤者として勤務している役員は、こんな風に他地区、他県へのお手伝いに行くこともあるんです。

 

 今年は選挙が目白押し。中間地方選挙もそうですが、夏には都議選(前回、私も行きました。)、参院選があります。忙しいぞお。