今日は、旧群馬町で町議をしていた方に連れられてご近所を訪問しました。
長年がんばってらっしゃる方で、今も顔が広い方です。こうした方はやはり貴重だと痛感します。
とある農家へうかがい、「消費税増税も、TPPも、国民の思う方に政治がすすみませんよね」と言うと、TPPに対する怒りが強く、「まったくだ。TPPなんか参加したら日本の農業つぶれちまう」とぶちまけてくださいました。
農業の現状が大変であることは、この間5区を回ってきて痛感しています。消費者が少しでも安い農産物を買おうとするのは、生活を守るために仕方のない事。生産者である農家は、農作物の価格を自分たちで設定することができず、安く買い上げられることにも不満。
今の農業、とにかく割に合いません。この農家のご主人、「一緒に農業やってる5件のうち、2件は子どもが家業を継いだ。それはそれですごい事だと思うし、偉いとも思う」と言います。「でも」とご主人。「オレは自分のせがれに『継げ』と言えなかったし、せがれも『継ぐ』とは言わなかった」と続けました。
真っ正直に農業を生業としても、結果が報われない。後継者が少ない最大の理由はそこにあると思います。TPPだけではなく、農業政策そのものを大きくかえる必要を感じます。
あるお宅では、「自分は年寄りだから我慢もするが、子や孫の世代がこれからどうなるかと心配でたまらない」という言葉があちこちで聞かれました。
いじめの問題もそうですし、雇用の問題でも、若い人たちが人間らしい生活ができないことを憂えていることがよく分かりました。
これまで対話する人の多くは年金生活者だったり中小業者だったり、農家だったり。若い人と直接対話をする機会は、どちらかといえば少なかったのですが、どの世代の人も、自分の苦しみと同じように若い人、将来の社会を思って苦しんでいるのだと感じました。
若い人とお年寄りの間に立つ私。きちんと橋渡ししたいものです。