先日の休日、久しぶりに写真を撮りに「まちなか」を歩きました。
カメラ・写真を楽しむようになって、高崎市の中心市街地が城下町としての歴史と、「昭和」の雰囲気を残していたことに喜びを感じて以来、足繁く撮影に出かけてきました。
妙な印象を持たれるかもしれませんが、そのまちの活気や元気度のようなものって、撮影していて何となく伝わってくるもので、まちに元気があれば撮影ものれる、というのが私の経験です。
もちろん、そのときどきの私のコンディションにもよるところはあるものの、それでも雰囲気が良ければ楽しく撮影できるものです。
ところが今回はそうではありませんでした。平日、しかも水曜日の午前中とはいえ、元気を感じることができませんでした。久しぶりの撮影で、自分自身の感度が鈍っていることは否定できません。が、それにしてものれなかった。
まあ、そんなこともあるもんだとは思いましたが、2時間ほど歩き回って撮影できたのが35mmフィルムで22枚だけ。いくらなんでも少なすぎます。
のれたときは36枚撮りのフィルム1本を使うのに1時間もかかりませんから、いくらなんでものれなさすぎです。
しばらく見ないうちに、「昭和」の家並みが急速に変化していることも確かです。住宅が密集している地域にあった古い家はどんどん取り壊され、モダンな家が建っています。そうでなくとも、取り壊され、更地になっているところや、時間制の駐車場になっているところも。
駅の周辺は整備が進み、モダンでおしゃれな店舗やビルが建ち、これまたきれいに整備された道路がそれらを縁取っていますが、そこを歩く人はまばらで、ひところのにぎわいを感じることもありません。
そんな「まちなか」に活気をとりもどそうと、いろいろなことが考えられているようですが、「集客施設を新しくつくる」とか、「大型の店舗を誘致する」とか、いずれも「他力本願」が否めません。まちを元気にするには、その住民を元気にするのが一番なのだと思います。人が呼べれば何でもいいわけではないと思うのです。
高崎には全国でも珍しく、個人商店のリフォーム助成が行われているところで、全国各地の議会から問い合わせや視察が来ているのだそうです。私もこういう制度なら大賛成。
まちの住民が「自分のまちを元気にしたい、自分が元気になりたい」という思いを応援するのが行政のあり方なんだと思います。
あ、ちなみにその次の休みには、気が向いて榛名神社へ撮影に行きました。1時間かそこらで、カメラに残っていたフィルム14枚プラス36枚撮り1本を使い切りました。のれればこんなものです。