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庭の梅は、花も散り
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そこで、梅の掛け軸を替えなくてはと思い床の間の梅の絵をみますと
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落款に「癸卯 仲夏 念一日 梅関岳」とありました。
この掛け軸が描かれた日と署名に違いありません。
ではこの掛け軸がどのような天気の日に書かれたのだろうかと興味が湧いてまいりました。
まず、「癸卯」の年ですが、梅関岳は、仙台藩の文人画家の菅井梅関のことですので、梅関の生存中
【天明4年10月27日(1784年12月9日)~天保15年1月11日(1844年2月28日】の「みずのと、う」の年ですので、
天保十四年です。
次に「仲夏」は夏(旧暦、4月、5月、6月)の真中ですので、五月です。
最後に、「念一日」は念が二十日ですので、二十一日です。
そうしますと、この梅の絵が描かれたのは、天保十四年五月二十一日になります。
天保十四年五月二十一日(西暦1843年6月18日)の各地の天気は
細雨【北海道厚岸】
朝よし、南風ニ而極暖也、、夜極晴【青森県森田村】
朝未明より南風にて大雨降に候処九ッ頃晴候晩方天気に相成同夜蚊多く御座候【宮城県涌谷】
晴【山形県白鷹】田植
雨【日光】
雨天南風【銚子】
雨昼前大雨【鷹見泉石日記】【江戸】
終日大雨夜ニ入不止降続候事【藤沢】
雨降る,五ツ頃過曇天、折々小雨、暑し、、昼頃より追々天晴也【氷見】
大川通出水七合【豊橋】
大雨、、大雨、、夜前より大水出ル凡六合計【田辺】
曇【京都】
雨【土山】
朝小雨辰刻より日のめさす、夕朱暫雲消【池田】
半晴【佐土原】
雨、晴天【高山】
とあります。日本列島のほとんどが雨
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どこで書かれたのか分かりません。
宮城県ではないかと想像を逞しゅうしておりますが、これまでです。
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今度は、石碑かなにか動かないものの作られた日の天気に挑戦してみましょう。
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