昨日の読売新聞夕刊の記事
独善的で、国際的な基準からかけ離れた規制を設けようとしていると
原子力・放射線研究の現場から不評を買っている「原子力規制委員会」ですが
なんと 一般の原子力発電所だけでなく
大学の研究用原子炉にも安全審査を行っているんですね
そのため、新規制基準が非常に厳しいため
研究用原子炉の運転の見通しが立たず
学生の教育や研究に影響が出ているとか
つまり日本国内の様々な原子炉が止まってしまったため
例えば近畿大では韓国まで行き、
韓国の原子炉を使って研究させてもらってるとか
また京都大では、放射線治療の研究や治療に使う原子炉が止められたため
中性子線を使った放射線治療が出来なくなってしまったそうです
近畿大の原子炉は、ほとんど熱を発生しないため
例え地震が起きても、福島第一原発のように水が干上がり
燃料が溶解する危険性が無いのに
「水温はどれだけ上がるか」とわずかな水温上昇を提示しなければいけなかったり
山火事の熱でも原子炉などが損傷しない根拠を示せ、と言われてるとか
京都大の場合は、外科手術や他の放射線治療が難しい脳腫瘍の患者さんが
年間60~80人も、中性子線の治療を受けに来てたらしいのですが
昨年9月に規制委員会から、これまでの想定を超える
多量の放射性物質が放出される事故についての説明を求められ
それをクリアできないため、中性子線治療が出来なくなって
教授ら10名が規制委員会の審査に対応し、
京都から週1-2回のペースで、東京の規制委員会まで通っているとか
もう、まともに研究なんて出来ませんよね
ん・・・ホントに、なんなんでしょうねェ
「20年後、30年後に癌になるかもしれない!」
というレベルの放射線量で大騒ぎし、放射線の研究を停滞させ
結局、「今、癌になっている人」や「来年、再来年、癌になるかもしれない人」を
救えなくなっているなんて
今、きちんと放射線の研究を続けていけば
20年後、30年後には治る病気になるかもしれないのに
あ~~~、やだやだ
だから病気のメカニズムをきちんとわかっていない人に
原子力の規制をやって欲しくないのよね
「原発反対!原発要らない!」と声高に叫んでも
デモをやっても、署名運動をしても
病気は無くならないし、病気は治せない
そして放射線や原子炉の研究が停滞すれば、廃炉に関わる研究者も減り
今起きてる原発の問題も、将来起こるかもしれない原発の問題も
きちんと解決できなくなる危険性があるのに、ね
なんとか一日でも早く、放射線の研究が出来るようになって欲しいな、と思います