今日の読売新聞社会面の記事
世界保健機関(WHO)が認定した
「加工肉を毎日50g食べ続けると大腸がんのリスクが18%増える」という説ですが
日本の国立がんセンターは
「平均的な摂取の範囲なら、大腸がんのリスクは無いか、小さい」
という見解を発表したそうです
ま、これは当たり前よね
私が以前から言っているように大切なのは量であって
食べたらリスクが必ず上がるわけではありませんよね
一方、こちらは福島原発事故により避難した人たちに関する昨日の社説
避難指示が解除されても福島への帰還をためらう住民が多数いて
その最大の理由が、放射線への不安で
そのため各自治体の首長から
「帰還に向けて被曝線量の指針を示して欲しい」
と要望があったようです
でも原子力規制委員会の田中俊一委員長は
「住民が自分で勉強して納得するしかない」と言ったとか
そりゃ、そうよね
年間20mSvでも充分安全だと、散々専門家が言い続けてきたのに
不安を煽る人たちに翻弄されて、それより遥かに低い年間1mSvに拘り
それを1年365日24時間で割って、
1時間あたり0.数マイクロSvでも大騒ぎしているようでは
専門家も匙を投げて「自分で考えなさい」
と言うしかないよね
何度も言うけど加工肉50gを毎日食べたら
大腸がんのリスクが18%上がるけど
放射線は100mSvで上がる発がんリスクは0.5%です
それを受け入れるか、受け入れないかは
個人に任せるしかないですよね
今の子供たちがしっかり勉強して、大人になった時
放射線に対して冷静な対応が出来るようになるといいなと思います
今朝の日本経済新聞総合版の記事
柏の葉がんセンター東病院で最新の遺伝子解析をがん治療に生かす
産学連携プロジェクトが、今年の2月から始まったそうですよ
昔から言われていることだけど
例えば肺がんでは、ある抗がん剤が非常に良く効く患者さんもいれば
全く効果が無い患者さんもいて
その効き目の違いは遺伝子によるものではないか、とい言われていますよね
そのため患者の遺伝子情報(ゲノム)の解析を進めて
最適な抗がん剤を選ぼうという試みが始まったそうです
ワトソンというコンピューターにゲノムデータを入力すると
数千万件の臨床試験データや論文、薬の特許など
世界中に散らばった情報と照合し
医師だけなら1年かかる作業を10分足らずで終え
最適な治療薬候補を絞り込めるとか
いいですね
無駄な治療を回避し、少しでも患者さんの負担を減らして
確実で効果的な治療が行われていけばいいなと思います