シュウマイ、鯖の味噌煮



ひじき、人参、さつま揚げ


缶詰の鯖の味噌煮
ごちそうさまでした

今回は怪我をした時の対処法のお話です
転んだり、切ったり、怪我をして出血した時ですが
以前は消毒薬を塗り、乾燥させて、カサブタを作る、という考え方でした
ところが、今は全く変わっています
それは怪我をした時、患部から浸出して来る透明な滲出液が
患部を細菌から守り、且つ傷の治りを早めることがわかってきたため
今は患部を乾燥させず、滲出液で湿潤させたまま
傷テープで覆うやり方が推奨されています
これを湿潤療法(moist healing:モイストヒーリング)といい
湿潤療法の方がカサブタが出来るより
1/2~1/3の日数で傷が治ると言われています
そのため、傷が出来た時は以下のように対処しましょう
①患部を水で洗い、砂や泥などをよく落とす
②水分をふき取ってから抗生物質を塗る
③滲出液を保持できる傷テープ(傷パワーパッド等)を貼る
なお、マキロン、オキシドール、オロナイン軟膏に使われている殺菌成分は
皮膚表面の細菌を殺菌する効果はありますが、
傷内部に入り込んだ細菌を殺菌することは出来ません
それだけでなく、傷を治そうとする身体の組織にもダメージを与えるため
却って傷の治りを遅らせてしまいます
このため、出血を伴う傷に使用してはいけません
この場合は、テラマイシン、ドルマイシン、クロロマイセチンなどの抗生物質を塗ります
抗生物質は患部の中に入り込んだ細菌にも殺菌効果があります
また怪我の患部に細菌が入り込むと「痛み」を感じます
怪我の「痛み」は「細菌が入り込んだ」というサインなので
すぐに抗生物質を塗ると、殺菌され、痛みはすぐに治まります
一方、マキロン、オキシドール、マーキュロクロムなどの消毒薬は、
傷内部の殺菌効果はなく、傷を治そうとする組織にダメージを与えるため
消毒薬を塗ると非常に痛みます
痛みは身体がダメージを受けた時のサインなので
「そんなことをするな!」と身体が悲鳴を上げていると理解して
傷の治癒に効果のない消毒薬の塗布はやめましょう
このように、湿潤療法が一般化してきたため
最近、マキロンは処方内容が全く変わりました
以前は、殺菌剤、局所麻酔剤、血管収縮剤が使われていましたが
今は、殺菌剤、粘膜修復剤、痒み止め成分になっています
しかし、やはりこの成分だけでは、傷内部の殺菌効果はありませんので
抗生物質を塗ることをお奨めします
なお、抗生物質の軟膏には、抗生物質だけの軟膏と
抗生物質+ステロイドの軟膏の二種類があります
こちらは、抗生物質とステロイドを含む軟膏です
ステロイドは炎症を抑える働きがありますが、免疫力を低下させるため
傷がある場合はステロイドの入っていない、
抗生物質だけの軟膏を使いましょう
以上、正しい治療をして、傷を悪化させないよう
不要な殺菌剤で、痛みを増すことの無いよう、
特にお子さんには痛い思いをさせないよう注意して
正しく傷を治していきましょう
モイストヒーリング(湿潤療法)って何?
以上、lalaのお薬情報でした