10月14日(月)の日本経済新聞「大学」の記事
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のことが載っています
SFCの卒業生が社会起業家として活躍の場を広げているそうです
まあ、確かに慶應のSFC出身者は優秀な人が多い、ということで
注目度が高かったからなぁ
当初は、それこそ鳴り物入りで開校され、AO入試の先駆けで
偏差値が70以上ということで、我が家の息子達が通っていた中高一貫校からも
非常に優秀な人たちが進学したようで
長男が中学生の頃だったか、PTA新聞の取材ということで
PTAの親達と、SFCに入学したばかりの卒業生二人と
大学受験や大学生活について話をする機会があったんだけど
二人ともとんでもなく優秀で、
勉強大っ嫌いの長男を持つ私には眩し過ぎる存在で
『うちの息子達も高校3年生になったら、
こんな風に大人になってくれるんだろうか?』
と、ちょっと不安な気持ちになったくらいだったんですよね
(まあ、結局不安は的中して、大きな苦労をさせられましたが

今となっては、いい思い出かな

)
その後、SFC卒業生を採用した企業の中に
「使いづらい学生だ」とか「すぐ辞めてしまう」など
散々な評価をした会社が多くあったため
就職に不利ということで、一時的にSFC志願者が減ったこともあったけど
結局、優秀ゆえに、物凄く大人で
起業家になりうる才能を持っていたわけで
次男が大学生になった頃には、段々SFCに対する評価も上がってきて
知人の経営者も求人活動の中で「慶應湘南の子達は優秀だよ

」なんて言っていたから
ようやく慶應が目指す形になってきたのかもしれないですね
後から聞いたことだけど、
SFCは、理系と文系の両方の思考を持った学生を育成することが理念のようですね
そして医学部を始めとした全ての学部が、
1年次又は2年間、日吉校舎に通わなければいけないのに
SFCだけは、入学式と卒業式以外は全て湘南藤沢キャンパスで
他の学部とは違った、独特の環境で勉強をしているんだそうです
都心からちょっと離れた藤沢、というのも
都会の諸々の雑音に惑わされず、いいのかもしれませんね
SFCが取り入れたAO入試を、他の大学も取り入れたりしたけど
結局、面接と論文だけの入試は学力低下を招き
他大学では取りやめたところもあるようだけど
SFCは最初の理念の元、しっかり継続し、
且つ入学して欲しい学生を確保しているようですね

ここにSFC運営に携わる村井純環境情報学部長の話が載ってるけど
「複雑な現代社会では一人で解ける(解決できる)問題は限られている」
「自分の専門分野以外のことは他者の意見を尊重する必要があることを学び
良い意味で”他者に頼れる”ようになる」なんて書いてあります
ほォ~、いいこと言うねぇ

大したもんです
こういう理念を、専門外のくせに放射能のことを論じている
色んな人たちに教えてあげたいよね
結局、困った時に頼れる人を見つけられる環境が、
人を育て、協力者を増やし、
優秀な起業家を生み出すんでしょうね
今回の放射能問題だって、そうだよね
身近な友人や知人に、放射能や医療の専門家がいる人は早くに落ち着いて
周りに専門家がいない人が、大騒ぎしたままなんじゃないのかな
ということで、SFCにはこれからも
ユニークで日本の社会に役立つ人材を育成していって欲しいなと思いました
あ、でも「精神が大人の子」が入学した方がいいので
うちの息子達のような「フツーの子」は
フツーの大学のフツーの学部を目指した方がいいと思いますよ