人手不足だからってどんぶりの「外」までつゆだくはないでしょ

2014年10月23日 | 日記

すき家がひどい人手不足であることは知っていた。新規オープンもできないほどらしいが、知るかそんなもん、私には関係ないことだ、と思っていた。すき家はごくたまに利用するが、200~300円の牛丼だか豚丼だかにうまいもまずいもいいも悪いもないし、接客だって同じだ。会計が松屋や吉牛にくらべてちょっと面倒くさい程度だ、と思っていた。先日ある店に入るまでは。

オフィス街と繁華街の中間あたりにその店はある。夕方4時という中途半端な時間ではあった。客は私一人だった。60代ぐらいに見えるおじさんのワンオペだった。なんとなくやなかんじはした。元気に笑顔であいさつでもなければ、柔和な笑顔でいらっしゃいませでもなく、ニヤついた顔でふにゃふにゃといらっしゃいませのようなことを言われた。胸騒ぎがした。だが、たかがすき家だ。牛丼程度で一旦入った飲食店を注文もせずに出るのは大げさな気もした。くどいようだが、たかが300円程度の(300円はしていなかったような…)牛丼である。ごはんに具をのっけるしかやることがないのはわかっている。何を恐れることがあろうか。ハンバーガーの組み立てよりも簡単なのだから、おじさんにできないわけがない。素手でやったからって、パンではなくごはんなのだ、おにぎりじゃないんだから大丈夫!そう自分に言い聞かせて、ミニサイズの牛丼を注文した。スピード具合は普通だった。マニュアルをクリアしていると思った。だがでてきた牛丼は、うちの5歳の娘だってもっときれいに盛り付けられるだろうというような汚さだった…頼んでもいないのに、どんぶりの中も「外」もすごいつゆだくだった。ペーパーナプキンを何枚も使ってなんとか食べきった。ショックで味はよくわからなかった。他に客はいないので、おじさんは手持無沙汰な様子で私の動向を伺っていた。会計を済ませて逃げるように店を出た。

だから60代のおじさんはダメなんだ、などと言うつもりはない。だが、人手不足の恐ろしさをひしひしと感じた。おじさんは全く(店に立つための)教育を受けていないとみた。ネットでは、牛鍋にゲロ吐いただの、メニューはヤフーの知恵袋で確認しながら作っただのとでているが、真実かもしれない…あのおじさんも、知恵袋その他で牛丼を少しはこぎれいに盛り付ける方法を勉強してほしい。悪夢ではあったが、おじさんに腹は立てていない。すき家で働こうとしない学生やフリーターや主婦や、逃げ出したバイトにも怒ってない。

すき家の社長は元革命家だかなんだかで、社会事業のつもりだか慈善事業だかのつもりですき家をやってるらしいが、慈善事業だからってキタナイ牛丼出していいわけじゃないでしょ!ごたく並べてないで、この人手不足をなんとかしなさいよ!労働者でも個人所業主でも勝手に好きなことを言ってればいいけど、自慢のリーダーシップはどこいったのよ!引っ張っていけないならさっさと民主主義にしてとにかくこの人手不足解消しなさいよね!!っていうか、もう二度とすき家は行く気になれない…松屋もっと店出してくれないかな…

 

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