労働許可証とこどもと貯金、ジョージ5世の治世と明治天皇の治世。

2019年07月29日 | 社労士
1920年代のロンドンを舞台にした児童文学『バレエシューズ』には「労働許可証」なるものがしょっちゅう登場します。ある家庭に引き取られた3人の孤児たちが、商業演劇に出演して家計を助けるのですが、12歳にならないと「労働許可証」が得られず、お金を稼ぐことができないのです。注釈はいっぱいあったけど、私が一番知りたい「労働許可証」については完全スルーでしたので、物語の中の説明をそのまま引用します。
日本では大正から昭和にかけての頃です。
「労働許可証」はロンドン州庁が出しますが、出生証明書が必要です。12歳になってなきゃ労働許可証は出せませんから!孤児たちはちゃんと養子として登録してありましたので誕生日ができていて、証明ができました。そして、ロンドン州庁教育局から出ている、ロンドン州会によって定められた、子どもたちの健康と幸福を守るための規則書に従わなければなりません。
州庁で医務官の診察を受け、教育局の担当者と面接します。
子どもが働いて得た収入は、毎週少なくとも収入の3分の1を子ども名義で郵便局に貯金しなければなりません。そして、次の労働許可証をもらう前に通帳を提示し、貯金したことを証明しなければなりません。
労働許可証は3か月間だけ有効なので、更新のたびにちゃんと貯金したかどうか確認されます。
時間ももちろん規定されていますし、劇場では市公認の保母が子どもたちの世話をします。
ざっとこんなかんじ。
日本でも1911年に工場法が制定され、少年・少女は1日12時間までしか働かせてはいけないとか、深夜業は禁止とか規定があったけど…
今現在の労働基準法も18歳未満、15歳未満、13歳未満の子役の子について規定してるけど…
この時代のイギリスは第一次世界大戦が終わり、次の戦争の陰が忍び寄っているとはいえ、まだ穏やかなかんじです。日本と状況が似ています。
外国の、異なる時代の法律や規程って、すごく興味深いです。
今すごくはまっている、ドイツの刑事弁護士でもある作家:フェルディナント・フォーン・シーラッハのミステリーにもドイツ刑法及び刑事訴訟法が当然ながら出てきます。日本では当然のことが外国では当然ではない、当たり前のことですが、比較しなければ永遠にわからないのです。
私の短い社労士経験はおままごとみたいだった。わかってはいたけど、真実を知るのは痛い。
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50周年記念って、面白いね。女性の方々のキモノ姿がナイスです。

2019年07月23日 | 社労士
テキトーにつけた事務所名で社労士50周年記念の式典記録とかがちゃんと送られてきた。
ほかそうかどうしようか迷ったが、カネのかかってそうな冊子だったので、一応目だけは通しとこうとパラリとめくってみたら、女性の方々の着物姿が飛び込んできてオオーーっとのけぞった。
実行委員の方が主に着物姿であったが、「着物でいこう」みたいな決まりがあるのだろうか。
こういうキモノっていくらぐらいするんだろう?みなさん、嫁入り道具とかで持っているのだろうか。それともレンタルとかだろうか。縁がないのでまったくわからない。
こういうどーでもいいことだけが気になる。(あとカネと…この50年騒ぎどったけカネかかったんやろとか)
それにつけても。
キモノって、洋服と違って色とか柄があるので、一体全体どうやって選ぶんだろう?
手元にある夢二の絵を見て、今やキモノはハレの日の民族衣装なんだなとためいき。
あんたに言われんでもそんなことわかっとる!って?
でも着物の絵柄はとってもキレイよ。ステキ。

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月刊社労士はすぐに読んですぐに捨てるのがよい

2019年07月23日 | 社労士
本を入れ替えてみたけど、どーしてもスペースが作れない。
去年の秋ごろからの月刊社労士が横になっているのを発見しパラパラしてみた。
ちゃんと読んだ証拠にマジックでラインが引いてある。
1年経過したら処分と決めていたけど、1年置いとく理由もない。
さっそく、ラインのある記事をジャー―――っと切って、8か月分ほどの切り抜きができたので、本体はほかした。
丸い穴があいてるので手でびりびりしにくいんだよね、月刊社労士って。なんで穴があいてんだろ?
ついでにFPジャーナルも同じように処分。
すっきり。
月刊社労士もFPジャーナルもすぐに読んですぐに捨てるのがよい。
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こども食堂の多様化から学ぶ下請け脱却法

2019年07月20日 | 社労士
士業という職種柄仕方がないことかもしれないが、国や自治体の政策を追いかけてカネになりそうな仕事に食いつく、こういうやり方以外に仕事はないものか。
こども食堂が今急展開していて面白いなぁと思った。
ひとりが始めた貧困の子どものための取り組みがあっという間に広がって今はコンビニやスーパーといった企業までがやりだして。
ファミマこども食堂とか、吉本興業のこども食堂とか。
賛否両論はあるだろうけど、行政主導、国の旗振りじゃないってとこが面白い。
社労士の仕事も、国や自治体の下請けばかりじゃなく、自らやるべきことを作り出す、そういうふうにできたらいいな。難しいけど、お上だのみだと、ニーズなしとされたら冷遇される、そういう立場に甘んじていていいのかっていう思いも。
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働き方改革が生んだ皮肉。足が家に向かない「フラリーマン」

2019年07月19日 | 社労士
働き方改革が猛威をふるっているのか、週に1回律儀に定時退社となっている会社が多いらしい。
しかし、国が奨励するような事態にはぜんぜんなっていないらしく、ファミリーレストランは夕方5時から8時ごろまでおひとり様サラリーマンでいっぱいとのことである。
妻には「今日も残業。がんばります!」とLINEでメッセージを送り、歴史小説を読みふける。
書店や家電量販店などで時間をつぶすことも。
午後9時過ぎ、いつものようになにくわぬ顔で帰宅。
妻のお疲れ様~の声に後ろめたさを感じつつ、どうしても自宅に足が向かない。
こんなサラリーマンの姿が、朝日新聞社取材班の「平成家族」にあった。
別に驚くこともない、よくあることである。
定年退職後に家に居場所がなくて愕然とし、夜の繁華街をフラフラする男性を表す言葉として、2004年に渋谷昌三さんという人が作った造語で「フラリーマン」とかいうらしい。
働き方改革のおかげで、定年退職前にフラリーマンとなったってわけである。皮肉といえば皮肉だが、定年前に気づいてよかったって面も。働き方改革もまんざら悪くないじゃないか。
残業を減らすように会社から言われ戸惑っているサラリーマンの困惑がよくわかる。
定時に帰って、やれ副職だ、やれこどもと遊ぶだ、やれ趣味だ、やれボランティアだ、やれ地域の活動だって、力説してたバカ社労士はだれだ?
私…

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