成年後見は気の重い仕事です。将来の自分の姿と重なってしまうのです。

2020年06月25日 | 社労士
他人様のうちって、どこに何があるかほんとわからない。
成年後見人になってから2年経つある方のお宅に掃除に行き、げた箱の中に思いがけない日用品のストックをみつけてびっくりしました。
他にも、こんなところにこんなものが!!というものも。
まだ70代前半の方。
残された多くの物から、老後の生活をとても心配されていたことが伺えます。
まさか、成年後見人がつくなど、こんな事態になるなんて夢にも思わなかったはず。
自分よりも20ちょっと上なだけ。
被後見人を仕事の対象としてだけ見るのは困難です。
郵便物や残された私物から、どうしてもその人生に思いを馳せ、自らの人生に重ねてしまいます。
私には何人もの人を仕事として処理するというのは無理みたいです。
大事な仕事とは思いますが、今受任している方で終わりにしたいと思います。
成年後見という制度はあまりうまくいっておらず、家族信託など他の方法が検討されています。
仕事とはいえ、自他彼此のこころではいられません。
自分と他人、彼岸と此岸、支援の在り方は良くも悪くもそうなってしまいます。
社会保険労務士が受任する事件はおおくは財産が少ない人ばかりです。それゆえに、この仕事自体人気がありません。
被後見人の姿は自分の姿に重なります。
この制度、どうあるべきなのでしょうか。
仕事を放り出して悪びれない同業者もいます。
心療内科医の診断書を盾に、他の仕事には社労士としてしがみつき、かじりついているのに、この仕事だけ、や~めた、1抜けたをやり抜けた同業者がいます。
旅の恥ならぬ、人生の恥もかき捨てということみたいです。
ハナシがずれてしまいましたが、成年後見は自分には重い、手の進まない仕事です。
亡くなった後の、大量の私物のことを思うと冷や汗も出ます。
お墓のことも、家屋のことも…
ああ、なんとかしなきゃ…


コメント
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